「口内革命」画期的歯科治療に取り組む、大阪の「医科歯科」医師に聞く
芸能人は歯が命ではないが、健康的な白い歯は男女問わず憧れと言っていいだろう。最近は「ホワイトニング」が注目され、ちょっとしたブームとも言える。歯の治療に関しては人間は一生涯、かかわっていかないといけない。しかも、糖尿病など身体の疾患と歯の病気とは密接な関係があると言われ、とくに中年になると歯のトラブルが増える。そんな中、大阪に画期的な歯科医院があると聞き、訪ねてみた。
内科の病気と歯の病気は深くかかわっている
「IK医科歯科クリニック」(大阪市中央区)だが、ここは「審美歯科・一般歯科・矯正歯科・内科・皮膚科」と、歯科医院の中に内科と皮膚科まで併設した極めて珍しい医院だ。「内科の病気と歯の病気は深くかかわっています。そこで当院では内科も併設しています。だから“医科歯科”なんです。そういう医院はあまりないでしょうね」。こう話すのは、総院長の入江雄一郎医師だ。 症例1万人を超え、海外の医療雑誌にも取り上げられるほどのホワイトニングのパイオニアだ。ホワイトニングは歯の表面に薬を塗り、レーザー光などで照射して歯を白くする治療だが、従来の青色光は近紫外線なので身体に害はないものの、メラニンの増殖やシミの原因になる。したがってこの青色光を長時間当てない治療を目指し、入江医師は独自の全く新しい技術を開発した。
14年の歳月をかけて完成させた治療法
「14年の歳月をかけて完成させた治療法を行っています。新技法の赤色光(赤外線に近い温熱効果のある赤色光)を使って施術することで、今まで15分かかっていたのが、4分に短縮されました」とか。この業績は様々な方面で使われ、数々の学会や海外専門誌にも「IRIE」の分類として取り上げられている。 「まずカタラーゼ検査をします。カタラーゼという酵素がない人はホワイトニングができません。このカタラーゼ検査をしないクリニックが多いです」。汚れの多い場合はポリッシング(ヤニ取りなど)、歯肉へのガム用保護剤の塗布、そしてレーザー光の照射(約4分)、保護用にエリカ(歯磨剤)を塗布、終了―。いたって簡単な流れで、ストレスなく受けられる。 近頃は若い女性だけでなく、経営者やビジネスマンの間でもホワイトニングをする人が増加傾向にあるようだ。実際、当院には芸能人も多々訪れている。確かに黄ばんだ歯は、見た目の印象がよくないのは確かだろう。 また、インプラント治療においても、エポックメーキングな短期集中システムを導入している。「マグプラント&インプラント短期集中宿泊プラン(3泊4日)」なるもので、これも驚きのシステムだ。ご存知のように、インプラントとは、失った歯のあとに人工歯根を埋め込み、天然歯と同じような歯を作る技術のこと。 ただ、欠点は時間を要することで、3か月から6か月もかかる。それが3泊4日で終了するのだから、驚異的ではないか。入江院長はインプラントでもパイオニア的存在で、これまで“時短”に取り組んできたという。 「面談(初回カウンセリング)と検査を受けて頂く必要があります。手術可能であれば、集中治療に入るための日程を組みます」(入江院長)