【高校サッカー】飛龍FW丹羽咲人「自分が点取って」藤枝東に続く「大物食い」だ 9日静岡学園戦
全国高校サッカー選手権県大会準決勝2試合が9日、袋井市・エコパスタジアムで行われる。準々決勝で名門藤枝東をPK戦の末に破った飛龍は、連覇を狙う静岡学園と対戦。エースで主将、背番号10のFW丹羽咲人(3年)は再びの「大物食い」を誓った。 乗っている男が本領を発揮した。藤枝東との準々決勝は2点を追う劣勢からチームを救った。強烈な左足ミドルで1点差に迫ると、後半33分にはゴール前で2人をかわす技あり弾で同点に。「自分が得意な形が出た」と、パンチ力とテクニックを兼ね備える。今大会は初戦となった1次トーナメント3回戦からここまで4戦連発で、計9ゴール。抜群の決定力で同校9年ぶり4強に大きく貢献した。 けがの功名もあった。今年8月に練習試合で右足中指を骨折。全治2カ月の長期離脱を余儀なくされた。ただ、リハビリ中に筋トレで上半身を徹底して強化。「走って体力もつけた」と明かし、菊川達也監督も「けがしたことで体が変わった。キャプテンとしても成長した」と信頼を寄せる。 準決勝で対する静岡学園は、新人戦と県総体を制し「県3冠」と大会連覇を狙う強豪だ。一方、勢いでは負けていない。丹羽は「去年のインターハイ予選でも負けた相手なのでリベンジしたい。自分が点を取ってチームを勝たせる」と言い切った。東部勢初となる全国出場まであと2勝。飛龍の絶対的エースがその扉をこじ開ける。【神谷亮磨】