【日本ハム】伏見寅威が東海大時代にバッテリー組んだ巨人・菅野に感謝とエール…メジャー挑戦に刺激受け「もうひと花」
日本ハム・伏見寅威捕手(34)が16日、海外FA権を行使してメジャーに挑戦する巨人・菅野智之投手(35)への感謝とエールをスポーツ報知に激白した。東海大時代は女房役で長年コンビを組み、同部屋の時期もあった二人。35歳にして大きな決断を下した先輩に「野球人、男としてもめちゃくちゃカッコイイ」と改めて敬意を表し、自身も35歳を迎える来季へ「もうひと花」と決意を新たにした。 **** 感謝の念だけが脳裏に浮かんだ。伏見は「畏れ多いよ」と前置きしながら、メジャー挑戦を表明した菅野への熱い思いを明かした。 「大学4年間、超お世話になった先輩だから。年齢に関係なく挑戦するその姿が、野球人としても男としても、めちゃくちゃカッコイイなって。たくさんありすぎて話すのが大変なぐらい、尊敬できて学べる部分がある人です」 東海大では1年秋から5シーズンに渡って大エース菅野の女房役を務めた。出したサインにことごとく首を振られることもあった。先輩とはどうあるべきか。全てを学び、礎としてきた。 「一年ぐらい同部屋で。数え切れないぐらい食事にも誘っていただいて。どれだけ疲れていても『やる』と決めた事は必ずやる人。オンオフもすごくきっちり使い分けていた。遊ぶ時は全力で一緒に遊んでくれた」 長年、巨人のエースとして君臨し2度の沢村賞など輝かしい実績を誇る中、今季は15勝と完全復活。最多勝、最高勝率を手にする姿には、思わずしびれた。 「若い時にとんでもない成績を残して、(35歳で)もう一回、ここで圧倒的な力を見せる。周りが何も言えない状態をつくり上げて行くところも菅野さんのかっこよさ。刺激を受けました、ものすごく」 数日前、都内で菅野と食事をする機会に恵まれた。来季36歳を迎えるベテランには度肝を抜かれたという。 「菅野さんが『もうひと花咲かせたい』って。もう“何花”も咲かせてる人がね。菅野さんでもずーっとそういう気持ちでいるわけ。(歳は)1個しか変わらない。俺もまだまだここから、そう思えた」 移籍2年目の今季は62戦でマスクをかぶり2位躍進に大きく貢献。打率2割4分2厘と結果を残した一方で本塁打は7年ぶりにゼロに終わった。テーマは打力強化。16日はエスコンで徹底的に振り込んだ。「来年どういうシーズンを送るかで今後が変わってくる。勝負をかけたい」。3年契約3年目の来季。先輩ばりに、ひと花咲かせる。(堀内 啓太)
報知新聞社