【闘病】「まさか足を失うとは…」痛みの原因は希少がん”滑膜肉腫”で足を切断
いよいよ足を切断することに。リハビリと仕事、生活の変化
編集部: 足を切除されることに迷いはなかったのでしょうか? 清松さん: 実は足を残す選択肢もあったのです。私が手術してもらった病院は「血管を繋ぐ技術を持つ先生がいないので、大学病院でないと手術できない」と言われ、2カ所の大学病院に話を聞きに行きました。ですが、「足を切断する手術は2時間ほどで終わるが、足を残す手術のほうが難しく、8時間ぐらいかかる」と言われました。手術をしてみないと足が残せるかわからず、最終的に切断になるケースもあると説明を受けました。切断を決めた理由としては、不自由な足を残すよりはむしろ義足の方が慣れれば問題なく歩けるようになるのではないかと思ったからです。ただ、残念ながら足の切断の有無に関係なく転移の確率は一緒とのことでした。 編集部: 病気が判明したときの心境について教えてください。 清松さん: 最初はショックで頭の中が真っ白になりました。足を失うということ、手術への恐怖、そして抗がん剤治療もやりたくないと思いました。 編集部: 発症後、生活にどのような変化がありましたか? 清松さん: 当時仕事は立ち仕事だったので休業し、まずは治療に専念しました。 編集部: 闘病に向き合う上で心の支えになっているものを教えてください。 清松さん: 自宅で猫を飼っていたので、「猫が待っているから早く元気になって退院しなければ!」と思っていました。 編集部: もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか? 清松さん: 「もう少し痩せておいた方が良いよ!」ということですね。義足の練習も身軽な方がずっと良いと思います。 編集部: 現在の体調や生活などの様子について教えてください。 清松さん: 2021年11月から2022年2月にかけて抗がん剤治療を行い、2022年3月に足の切断手術を受けました。一応がんは切除できたので現在は経過観察ですが、肺転移の頻度が高いとのことで油断が出来ません。いつでも抗がん剤治療が出来るように鎖骨下に埋め込んだCVポートを月に1回生理食塩水を通して、詰まらないようにケアしています。あとは2022年11月から12月にかけて40日ほど同病院のリハビリテーション科にて、義足の歩行練習をしました。現在は自宅で練習中ですが、あまり思うように上手くいっていません。本当は一日でも早く歩行をマスターして、社会復帰を目指すつもりでした。ですが、昨年末から始めた在宅ワークが自分に合っていたこともあり、ここ半年は毎日座った状態で業務を行っています。