危険な『ななめ踏切』...過去には車が誤進入し列車と衝突 現場は狭くて見通し悪く“車同士の鉢合わせ”が多発 近隣住民「危ない。渡るのが怖い」
(兵庫県灘警察署 藤本章夫交通課長)「線路に対して道路がななめになっている状況です。段差に足をつまずかれたのか、手押し車の車輪が引っかかったのかは判然としていませんが、上り列車の軌道内に転倒されたという状況です。通常はななめに歩行者が渡っていくんですけれども、まっすぐ行って逸脱してしまったと」
京都の踏切の対策は?市に聞いてみると…
再び京都の“ななめ踏切”に行ってみると、この日も変わらず交通量は多いようです。地元住民らから「危険」と声が上がる中、道路を管理する京都市は対策に乗り出すことはないのでしょうか。 (京都市建設局 村田昌寛担当課長)「都市計画道路(市道)の決定はされていまして、踏切部分のところは未整備となっております。(Q計画ができたのはいつ?)昭和3年(1928年)ですね」 実は約100年前から南北方向にまっすぐ市道を通す計画があり、踏切周辺の道路はほぼ完成したものの、踏切部分はまだ着工できていないといいます。 (京都市建設局 村田昌寛担当課長)「(Qいつごろ完成する予定?)ばく大な費用や多くの時間を要することから、都市計画道路(市道)整備の事業化のめどは立っておりません」 市は注意を促す看板やLED照明などを設置したということですが、抜本的な対策とはなっていません。
専門家「既成市街地で踏切を付け替えるのはなかなか難しい」
なぜ100年前の計画が実現しないのでしょうか?専門家は次のように話します。 (関西大学 安部誠治名誉教授)「何十年前の計画が実現できていないのは全国でも実はあるんですね。既成市街地で道路を変更するとか踏切を新たに付け替えるのはなかなか難しい」 過去に死亡事故も起きている危険な“ななめ踏切”。早急に対策が必要なのではないでしょうか。 (2024年1月29日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『憤マン!』より)