食の複合施設「神戸北野ノスタ」開業 昭和初期の小学校校舎をリノベーション 国内外から集客目指す
神戸・北野エリアに食をテーマとした複合施設「神戸北野ノスタ」がこのほどオープンした。廃校になった旧北野小学校の校舎をリノベーションした施設で、地元食材を使ったオリジナルメニューを提供するレストランやカフェ、神戸・兵庫ならではの物販店が営業。新たな観光スポットとして国内外からの集客を目指す。 【写真なんと45枚!】昭和モダン建築が神戸・兵庫の食の殿堂に!昭和と令和の“おいしさ”が融合した「神戸北野ノスタ」 旧北野小は1908(明治41)年開校。1931(昭和6)年に建てられた東校舎は2023年12月まで体験型観光施設「北野工房のまち」として活用されてきた。神戸市による事業者公募で「ジーライオングループ」(同区)が選ばれ、東校舎を引き継いだ新施設として開業に至った。 神戸北野ノスタは3階建て。1階にはトアロードに面したオープンテラスを備えたカフェやベーカリー、世界的パティシエ・辻口博啓氏のチョコレート店、灘五郷の日本酒ショップなど6店が並ぶ。2階は壁の一部を撤去し、ワンフロアをレストラン1店舗で広々と使用。神戸牛をはじめとする兵庫の食材を活用したメニューを展開するほか、レトロ感のあるバーラウンジや客が中に入って好みの銘柄を選べるワインセラーも併設した。一方で、小学校時代、体育館だった3階はそのまま残し、修学旅行の集合場所やイベントなどで利用できるレンタルスペースとして1時間2200円で貸し出す。 オープンに先立ち行われたセレモニーには、ジーライオングループの菊地秀武社長や神戸市の久元喜造市長らが出席、テープカットを行った。菊地社長は「ここには神戸の代表的な食のすべてが集結している。最高のおもてなしができると確信している」とあいさつ。久元市長は「来年4月には、神戸空港から韓国に向けて定期便に近い形で航路が開設され、インバウンド、アウトバウンドが増える。神戸の魅力を世界に向けて発信する拠点として活用してもらえたら」と話した。
ラジオ関西