マカオで月内16例目の輸入性デング熱感染確認…患者は17歳男性、広東省中山市渡航歴
マカオ政府衛生局(SSM)は10月29日夜、マカオ域内で今年(2024年)21例目(月内16例目)となる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。 同局によれば、患者はマカオ半島の南灣エリアにあるマンションに住むマカオ居民の男性(17)で、10月19~20日に親族訪問のため広東省中山市の古鎮鎮に滞在。マカオへ戻った後の24日に発熱が出現したため医療機関を受診、27日には上述の症状が続いた上、全身に発疹が出現するに至り、公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診し、同院で実施した血液サンプル検査を受検した結果、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認されたという。 目下、患者の容体は安定しており、患者は同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはないが、同住の家族のうち1人が以前に中山市へ出かけた後の10月中旬に類似の症状が出たもののすでに回復したと説明。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断。速やかに患者のマカオの自宅及び主な活動場所周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年は輸入性が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(16例)の計21例に達しているほか、10月に当地感染確認が1例あった。 今年の輸入性感染確認は10月に集中しており、マカオと相互往来が頻繁な広東省の中山市と仏山市に滞在歴があるケースの発見が大半を占める。同局では、居民に対して状況を軽視せず、デング熱感染予防策の強化に努めてほしいと累次の呼びかけを続けている。