衝撃的な活躍…。欧州、今季大ブレイクの10代タレント(7)ルーニー彷彿の圧巻ゴール! 序列爆上げの逸材は?
2023/24シーズンは例年と比較しても「10代の選手」にフォーカスが当たるシーズンだった。無名の存在から瞬く間に注目を集め、各クラブのサポーターからの期待を背負う姿は、まさにシンデレラストーリーだ。今回は、今シーズンに大ブレイクした10代の才能豊かな逸材を紹介する(成績は5月2日現在。市場価値や成績は『transfermarkt』を参照)。
FW:アレハンドロ・ガルナチョ(マンチェスター・ユナイテッド/アルゼンチン代表) 生年月日:2004年7月1日 市場価値:4000万ユーロ(約56億円) 今季リーグ戦成績:32試合7得点4アシスト 今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは守備の要であるリサンドロ・マルティネスの長期離脱やエースのマーカス・ラッシュフォードの絶不調など多くの想定外の出来事が起きている。こうしたネガティブな話題で溢れた一方で、よい意味で想定外だったのがアレハンドロ・ガルナチョの大ブレイクである。 この若きウインガーは、昨季の中盤以降からトップチームで出場機会を得はじめていた。しかし、ラッシュフォードとポジションが被っていることもあり、途中出場からの起用がほとんどだった。ただ、今季はラッシュフォードやアントニーの大不振、そしてジェイドン・サンチョの構想外の影響もあってガルナチョの序列がアップ。プレミアリーグ34試合を消化した時点で32試合に出場しており、その大半がスターターとしての起用である。 中でも今季のプレミアリーグ初ゴールである第13節エバートン戦のオーバーヘッドは、今シーズンのベストゴールの1つであることは間違いない。クラブOBウェイン・ルーニーを彷彿とさせる美しいゴールは、彼のキャリアのハイライトとして残り続けることだろう。 本職が左WGのガルナチョは本来カットインからのシュートを得意としているが、シーズン中盤からは右WGとしても起用されラッシュフォードとの共存も可能となった。右サイドで起用されると球離れの悪さも改善されるため新たな攻撃オプションの1つとなっている。プレーの幅が増えたことでより計算がしやすい選手となり、来シーズン以降も前線の軸として活躍することになりそうだ。
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