落選の小里泰弘農相に代わり、農政通の江藤拓氏を再起用へ
石破茂首相は、衆院選で落選した牧原秀樹法相(53)の後任に鈴木馨祐元副外相(47)を、同じく落選した小里泰弘農相(66)の後任には江藤拓元農相(64)をそれぞれ充てる調整に入った。複数の関係者が明らかにした。 【写真まとめ】注目の「裏金議員」の当落、どうなった 石破内閣では10月27日に投開票された衆院選で牧原、小里両氏が落選。首相は、11日に予定される首相指名選挙での自身の続投と、その後の第2次石破内閣の発足に向けて後任の検討に入っていた。 閣僚は基本的に再任する方針だが、両氏のほか、公明党代表に就任予定の斉藤鉄夫国土交通相(72)は交代となる見通し。後任は同党の中野洋昌元経済産業政務官(46)を軸に検討している。 鈴木氏は2005年初当選で当選6回。先月の衆院選では神奈川7区から出馬したが、立憲民主党候補に敗れ、比例南関東ブロックで復活当選した。政策通として知られ、自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡っては党の作業チーム座長を務めた。 江藤氏は03年初当選で、当選8回。副農相、首相補佐官などを経て、19年の第4次安倍再改造内閣で農相として初入閣した。農政通の江藤氏を再起用することで政権の安定を図る。【高橋祐貴、樋口淳也、野間口陽】