【衆院選】萩生田光一氏、安倍晋三元首相の写真飾っての勝利に「頑張りましたと報告したい」
東京24区に無所属で立候補した萩生田光一・元自民党政調会長(61)が、立憲民主党の元参院議員・有田芳生氏(72)に競り勝ち、7度目の当選が確実となった。 【写真】安倍晋三元首相の写真を前に、当選確実が出て感極まる萩生田光一氏 報道陣の取材に応じた同氏は、事務所に安倍晋三元首相の写真を飾っていたことについて話を向けられ、厳しい選挙戦の勝利を、どう報告したいか? と聞かれると「何とか、頑張りましたと報告したい」と、かみしめるように語った。 萩生田氏は、NHKで当選確実が報じられた27日午後11時53分に事務所に登場。自民党が大きく議席を減らしたことについて「残念ながら、多くの同志が議席を失っている。ことの原因は、我々が起こしたこともあった」と言及。所属した旧安倍派(清和政策研究会)実力者グループ「5人衆」の1人で、一連の裏金事件で政治資金収支報告書に2728万円の不記載が発覚したことなどを踏まえ、反省した。その一方で、報道陣に同じことを聞かれると「時の執行部の判断で決めたことだと思いますから、皆さんで考えて頂くことだと思う」とも語った。 政治資金収支報告書の不記載の額は3番目の多さで、今年4月に「役職停止1年」の処分を受けた。衆院政治倫理審査会にも出席しておらず今回、非公認となった。党の応援もない厳しい選挙戦だったが、この日も事務所には、安倍晋三元首相の写真を飾っていた。写真は、22年7月11日に東京・港区の増上寺で営まれた安倍氏の家族葬の際、一般向けの献花台にも飾られたものだった。 安倍氏への思いについて聞かれると「安倍元総理とは大変、近い関係で、非常にご指導頂いた間柄。今のこの状況を、きっとものすごく心配しているだろうと思った」と口にした。選挙戦中も「常に見守って頂いている気持ちを持ちながら頑張ったつもりです」と語り、感謝した。