荒川区長選に新人3人が立候補 20年間の現区政、継承か刷新か論戦
荒川区長選挙が告示され、新人3人が立候補しました。5期20年務めた現職の西川区長は引退を表明していて、現在の区政をどう発展させていくか議論が繰り広げられています。 立候補したのはいずれも無所属の新人で、町田高さん(50)、茂木正道さん(70)、滝口学さん(54)の3人です。 区議会議員を3期務め、自民党と公明党の推薦を受ける町田高さんは、災害対策の拡充などを国や東京都と連携して推し進める考えです。町田さんは「国、都、近隣の区とのパイプを持っているのは自公だけ。荒川区だけではできない事業がたくさんある。これをスムーズにできるのは私だけだと自負している」と力を込めます。これまで区議として区長と進めてきた政策を強調し「現区政を継承して発展させる」と訴えています。 共産党の推薦を受ける党地区委員長の茂木正道さんは、教材費の無償化などの子育て政策を訴えます。茂木さんは「誰もが住み続けることができる持続可能な街づくりが大事」だと強調します。また、今の区政では生活に困っている人に目を向けられていないとして「優しい区政への転換」を目指しています。 元都議会議員で地域政党・都民ファーストの会の都議団幹事長などを務めた滝口学さんは、東京都とのパイプで防災対策などを推し進めていくと話します。滝口さんは「東京都とつないでいく。そして近隣の自治体ともつながっていく。区同士が競い合うのではなく、結び合ってつなぎ合って、この地域を良くしていく」と訴えます。現区政の子育て政策などを評価しつつも「官民共同でさらに発展させる」と意気込んでいます。 荒川区長選は11月10日に投票日を迎え、翌11日に開票されます。 ■荒川区長選 立候補者(届け出順・敬称略) 町田高(50,無・新) 茂木正道(70,無・新) 滝口学(54,無・新)