【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】マクラーレンとフェラーリが元気になって、ヨーロッパラウンドが楽しみすぎる!
連載【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】RACE7 第6戦マイアミGPでマクラーレンのランド・ノリスがF1参戦110戦目にして初優勝を飾った。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位に終わったものの、チャンピオン争いではライバルに大きな差をつけている。 【写真】レッドブル離脱が決まったニューウェイ氏について語る堂本光一 しかしレッドブルはマシンの設計を手掛ける最高技術責任者のエイドリアン・ニューウェイの離脱が発表され、チームの将来に暗雲が垂れ込めている。 * * * ■デビュー6年目のノリス選手が110戦目の初優勝 今シーズンもアメリカで3回のGPが開催されますが、最初のレースとなった第6戦のマイアミGPには大勢の観客が入っていて、盛り上がっていました。中継映像には、たくさんのセレブリティやドナルド・トランプ前大統領の姿も映っていましたね。 レースを制したのはマクラーレンのランド・ノリス選手でした。ケビン・マグヌッセン選手との接触でローガン・サージェント選手がクラッシュしたことでセーフティカー(SC)が出動。そのタイミングがラッキーだったということもありますが、マイアミで投入されたアップデートが効果を発揮したのか、マクラーレンはすごく速かった。 そのマクラーレンは昨年、シーズン中に行なったマシン開発が功を奏して競争力を取り戻しました。開幕当初こそ最後尾グループに甘んじていましたが、中盤戦以降は表彰台争いに加わってきた。それを彷彿とさせるように、今年もやっぱり巻き返してきましたね。 現在24歳のノリス選手はF1デビュー6年目にして念願の初優勝を達成しました。ノリス選手はマイアミ前の第5戦中国GPで2位になっていて、表彰台には15回も上がっています。速さは申し分ないドライバーでしたが、優勝にはなかなか手が届かなかった。 110戦目にしての初優勝は、F1で史上8番目に遅い記録だといいます。過去にチャンピオンに輝いたジェンソン・バトン選手は113戦、ニコ・ロズベルグ選手は111戦もかかっています。一度優勝したドライバーは自信をつけて大きく成長し、ポンポンと勝ち続けることがあります。これからのノリス選手の走りに注目ですね。 クルマの純粋な速さではレッドブルがまだ上回っていると思いますが、その差は確実に縮まっています。しかもマイアミではフェラーリも悪くなかった。王者レッドブルを追いかけるマクラーレンとフェラーリが元気よくなってきたので、ヨーロッパラウンドに向けてのレースが、楽しみになってきました。