「実現できなければ知事を辞めなければならない」県立精神医療センター移転で強気だった村井知事の一連の発言とは ついに名取市内で建て替えへ方針転換
東北放送
宮城県が主導する4病院再編構想のうち、県立精神医療センターについて村井知事は、富谷市ではなく名取市内で建て替える方針を21日の議会で表明しました。精神医療センターの富谷市への移転にこだわり、時に強気の発言が物議をかもしてきた村井知事。これまでを振り返ります。 【写真を見る】「実現できなければ知事を辞めなければならない」県立精神医療センター移転で強気だった村井知事の一連の発言とは ついに名取市内で建て替えへ方針転換 村井知事(2021年9月): 「地域医療の課題解決につなげたいと考えております」 村井知事が4病院再編構想を発表したのは、2021年9月。名取市にある精神医療センターについては、老朽化などを理由に、東北労災病院と併設して富谷市に移転させる計画でした。 これに反発したのが、地域住民や患者ら当事者たち。通院が不便になり負担を強いられるなどと不安を訴え、街頭活動を行いながら反対運動をつづけました。 しかし、村井知事は、構想の実現に強い意欲を示していました。 村井知事(2023年8月31日): 「私が当選した以上は、絶対に実現できなければ(知事)を辞めなければならない。だめになったらそれくらいの責任をとるつもりでやっているわけですよ」 ■応援演説で「うるさいと思って窓を閉めている」 さらに、今年10月の衆院選の応援演説では…。 村井知事: 「大きな声で県政批判をしていて、皆さん、うるさいと思って窓を閉めていると思いますが、きょうだけは窓を大きく開けて話を聞いていただきたい」 反対の声を「うるさい」と揶揄するなど強気の姿勢を崩していませんでした。 こうした中、県の精神保健福祉審議会は11月13日、精神医療センターについて富谷ではなく名取市内での建て替えが妥当と全会一致で決議。 そして、21日の名取市内での建て替え方針表明と、県の構想は、発表から3年あまりを経て大きく方針転換されることになりました。
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