金髪やめた石丸志門被告、SMILE―UP.との裁判開廷「補償をもらっている方も改めて声をあげて」
「ジャニーズ性加害問題当事者の会」(9月に解散)で副代表を務めていた石丸志門氏に対し、旧ジャニーズ事務所(スマイルアップ)が1800万円を超える損害賠償責任がないことの確認を求めた、債務不存在確認請求事件の第1回口頭弁論が20日、さいたま地裁で行われた。 弁護人を雇わず1人で法廷に立った石丸被告は、金髪をやめて裁判に臨み、「SMILE―UP.の利益剰余金は2639億円ある」「剰余金は均等分配すればいい」と主張した。 元所属タレントの田中純弥さんと飯田恭平さんが同社や元幹部らに対し、計3億ドル(約460億円)以上の賠償を求めて、米ネバダ州クラーク郡の裁判所に提訴したことを念頭に、自身が求めている1億8000万円の補償について「1億8000万で手を打つと言っています。むしろ安いと思いませんか?」「法を超えて、過去の世界の事例を超えて支払うべき」と意見を述べた。 閉廷後、取材に応じた石丸被告。自身が求める補償額はもともと約18億円だった。1億8000万円に譲歩した理由に関して、「私が10分の1、SMILE―UP.の提示額(1800万円)の10倍の、1億8000万円という基準にした」と明かした。それでも「18億円の請求は妥当。様々な項目を元に設定した。高いとか低いとかではなく、受けた被害や活動に対する対価です。正しい設定です」と主張した。 アメリカでの提訴に関しては「事前に知らされてはなかったが、提訴まで辿り着けたのは喜ばしい。難しい局面もあると思うが頑張って欲しい」とエールを送った。その上で「すでに補償をもらっている被害者の方も、改めて声をあげて欲しい」と呼びかけた。 次回は非公開で来年2月13日午後3時から行われる。
報知新聞社