「薬物入りクリームを性器に」超大物経済人が高級ホテルで開く“恐怖のパーティー”、刑事告訴した女性が語る壮絶実態【写真あり】
「薬物の影響なのかは判りません。今でもXとした行為が夢に出てくることがあります。そんな時は、汗まみれで目が覚めます。彼氏によると、叫び声をあげていることもあるそうです」 【写真あり】Aさんの交際相手らに撮影され激昂するX氏 と、一言一言を振り絞るように語るのは都内に住む国立大学在学中のA子さんだ。A子さんにただならぬ恐怖を与えたのは、A子さんよりも2周り以上年上の経済人・X氏だ。 「Xは、一代で一部上場企業を育て上げた、業界でも知られる風雲児です。現在は退任し、経営に関わっていませんが、業界内で尊敬する人は多いですよ」 だが、X氏は“夜の顔”でも知られている。超高級ホテルで夜な夜な複数の美女を呼び出し“パーティー”を主催するホストとしての顔だ。 「あのひとは『キメセク社長』や、利用するホテル名を文字って『リッツ』と呼ばれるほどの有名人です。女性を斡旋するスカウトに莫大な謝礼を支払い、若い女性を外資系の超高級ホテルに呼び集めるんです。そして、場合によっては数週間にわたりホテルにこもり続け、“楽しむ”のです」(交際クラブ経営者) 部屋でいったい何がおこなわれているのか。冒頭のA子さんの証言に戻ろう。金髪のショートボブで、たぐいまれな美貌を誇るA子さんが、X氏の秘密のパーティーに出入りするようになったのは、路上でスカウトされたのがきっかけだった。 「今年の2月か3月頃です。スカウトマンとLINEを交換したんです。そしたら、その日のうちに、パパ活や交際クラブの案内が届きました。その中に『1日200万円 パパ活』という内容があったんです。もちろん、怪しいなとは思いました。でも、話を聞くだけなら……と思い、スカウトマンから具体的な条件などを聞くため、会うことにしました」(A子さん) スカウトマンの説明は簡単なものだった。60歳くらいの男性が滞在するホテルの部屋に行き、ほかの女性と“性的な接触をする演技”をするという内容だ。男性と性的な行為をすることはないものの、男性は必ず違法薬物を使用している。しかし、薬物を強要されることはないともつけ加えられたーー。 「男性と性的なことをしなくて済むのなら、それで200万円は破格だと感じたんです。薬物も、その人が勝手に使用している分には問題ないだろうと思って……」 そして3月17日、仕事を果たすべく六本木にある超高級ホテルのスイートにAさんが入室した。Aさんがまず困惑したのは、“煙と匂い”だ。 「部屋の中にいたのがXでした。すでに別の女性も到着していて、下着姿になっていました。Xは全裸にバスローブをはだけた状態で着ていましたね。 Xから『とりあえず、下着になって』と言われ、服を脱ぎました。すると、近寄ってきた女性が下着の上から性器や胸を触るような“仕草”をしました。“仕草”というのは、実際には触られていなかったからです。Xは私たちの様子を見ながら、火が付いた紙巻状のものを吸っていました。タバコの匂いでもなかったので、マリファナだったのだと思います。机の上には、他の薬物らしきものがたくさん並べて置いてありました。スカウトマンが説明していた通りで、男性に何か性的なサービスをすることはなかったのですが、Xは突然『お前も吸え』と自分が吸っていた紙巻きを私の口に突っ込んできたのです。薬物はやらなくてもいいと聞かされていたのに、怖かったです」 この日のAさんの滞在時間はじつに15時間に及んだという。その間、いったい何をしていたのか。 「薬物で“キマっている”せいか、Xはまったく眠らないんですよ。Xいわく、このホテルでしているのは『エンターテイメント』だそうです。女性同士の絡み方やポージングを事細かく指示してくるんです。たとえば、歯ブラシを使って、下着越しに別の女性の性器を擦れとか……そして、その速度や動かし方にまで注文をつけてくる。Xはいつもその様子をしきりに自分の性器を触りながら見ています。ただ、X本人の男性機能は多分“不能”なんだと思います。 ベッドに仰向けに寝た状態で、女性2人が挟むようになって添い寝することもあります。添い寝する時、Xは決まってスマホでアダルトビデオを観ていました。女性同士が会話をするのは基本的に禁止です。ある時、別の女性が思わずXの指示に対して笑ってしまったところ、『真剣にやれ!』と大声で叱られていました」 Aさんはその後、4月から5月にかけて2回呼び出された。“最初の仕事”でマリファナを吸わされたこともあり、呼び出しに躊躇する気持ちもあったが、それでも応じたのは高額の謝礼があったからだという。1回目仕事の3週間後に渡された謝礼は、300万円にもなった。 「謝礼の受け渡しはスカウトマン経由で現金の入った封筒を渡されました。1時間当たり20万円なのでまさに破格です。1日のうちに何度か女性が入れ替わるのですが、“常連”の女性もいるようで、そこでXの素性などを知りました」 こうして高級ホテルで連日繰り返される饗宴ーー。違法薬物を使用しているとすれば言語道断ではあるものの、Aさんにとっては、稼ぎのいいバイトだった。だが、3回目のパーティーで、Aさんの気持ちが大きく変わる出来事があった。 「あの時は、Xがかなり泥酔した状態で、相当な量の薬物を摂取していたのかもしれません。いつも通り、女性と“性的接触風”の動きをしていると、四つ這いのような姿勢になるようXに指示されました。そして、突然性器に激痛が走ったんです。Xが男性器を模したおもちゃを私の性器に突っ込んだことがわかりました。体をよじって、それ以上入れさせないようにしましたが、Xは構わず押し込んできました。そのうち飽きたのか、離れたので、自分でおもちゃを抜きました。その後はずっと痛みを感じていたのですが、それでも怖かったのでやり過ごしました。自宅に帰ってから、その日のうちにスカウトマンには約束が違うと抗議の連絡をしました」 そして6月24日に決定的な事件が発生した。この日は中央区内にある別の超高級ホテルに案内されたAさん。やはり前回起きた出来事から不信感がぬぐえず、交際相手にこれまでのことを全て告白し、いつでも逃げ出せるように準備していたという。 「その時、Xは最初から不機嫌でした。机に置かれた白い粉の入った袋をかざして、『これコカイン、これ覚せい剤』と説明していました。この日は入室してすぐに下着も取って、裸になるように命令されました。様子が違うので緊張しましたね。いつものように女性と絡んでいると、そのうちXがクリームを片手に割り込んできて、体に塗ってきたんです。クリームそれ自体はホテルのアメニティですが、それを事前に薬物と思しき白い粉の入った袋に入れて練り合わせて作っていたんです。つまり“薬物クリーム”ですよね。これを私の体に塗りたくってきたのです。さらに、私の性器にも突然指をいれてきました。抵抗したのですが、Xは尋常な様子ではなく、何も聞き入れられなかったです。さらに、白い粉をパイプであぶった煙も吸わされて、本当に恐ろしかったです」 我慢の限界が来たAさんはここで交際相手に携帯で助けを求めた。しかし交際相手が到着するまでの間に、AさんはXから執拗な叱責を受けることになる。 「食事をすることになり、私がXさんの食事をルームサービスで注文しました。Xは蕎麦を食べたいといったのですが、メニューになかったのでそう伝えると、『あるっていったじゃないか』と詰問し、近くにあった靴ベラで何度も殴られました。さらに、頭を掴まれて、前後に激しく揺さぶられました。この間、40分くらいだと思います。Xは、暴力をふるいながら、『蕎麦がない』と何度も叫んでいました」(Aさん) しばらくして、交際相手が部屋の前に到着したとわかったAさんは、部屋から脱出。代わりに、これまでの“悪行”について交際相手とその知人男性らがXを問い詰めようとした。Aさんの交際相手はこう語る。 「不法侵入などの罪に問われるかもしれませんが、覚悟の上でした。私と私の先輩が部屋に入っていくと、Xはかなりうろたえた様子でした。すぐにスマホで110番し、警察に『俺はXだ』『ヤクザ風の男が部屋に入ってきた』と話し、助けを求めていました。さらにXはスイートの一室に閉じこもり、必死に薬物をトイレに流している様子でしたね。 しばらくしてXの通報を受けて警察が到着したので、私は警察に対し、必死で『Xが薬物をやっている可能性が高いのできちんと捜査してくれ』と主張しましたが、別々に丸の内警察署につれていかれ、私も罪に問われないまま、その日は帰っていいと言われました。以後、警察からは音沙汰なしです」(Aさんの交際相手) 本誌は、当日AさんとAさんの交際相手が撮影した動画を確認したが、確かにクレジットカードの裏に“白い粉”が置かれていたり、Xが当日部屋にもう一人いた女性に対し、細かくポーズを要求する生々しい様子が残っているーー。Aさんが心境をこう明かす。 「お金に釣られてパーティーに行ったことについては、私に落ち度があるのはわかっています。7月からやっと日常生活を送れるようになりましたが、それまでは寝たきりのような状態でした。Xからされたことが突然に脳裏に浮かんで恐怖で動けなくなるんです。心療内科を受診したところ、心的外傷性ストレス障害だと診断されました。 そこで、交際相手と一緒に弁護士に相談し、不同意性交等致傷罪で刑事告訴しました。8月9日に丸の内警察署に受理してもらったので、捜査が進むことを願っています」 Aさんから相談を受け、委任を受けた加藤博太郎弁護士はこう語る。 「もちろん、お金を受け取っていたAさんにも落ち度はあります。しかし、大金を盾に性接待をさせたあげく、将来に禍根を残しかねない薬物まで女性に強要するのは、断じて許される行為ではありません。この告発でAさんは刑事処罰をされる可能性もあります。しかし、それでもAさんは刑事告訴することを決断しました。賠償よりも、Xの真摯な反省と刑事処罰を強く希望しています」 XがAさんにおこなった行為は、ホテルという密室でおこなわれ、Aさんは金銭も受け取っていた。Xが本当に罪に問われることはあるのだろうか。性犯罪事件に詳しい須賀翔紀弁護士は、こう語る。 「女性が性接触があることを前提にホテルに行った場合、通常、ホテル内で行われた性交については推定的な同意があるとされることが多いです。 しかしたとえば、性交に付随して事前の説明や意思確認なく薬物を使用する、負傷を伴うようなプレイを強要される、などのケースであれば、同意が覆るということもあり得ます。 なぜなら、同意はあくまで平穏な態様での性交に対して与えていたものであって、薬物使用や負傷を伴うようなプレイといった危険な態様のそれであることを知っていれば、同意をしなかったであろうといえるためです。 ただし、法律上どうかの問題とは別に、薬物を実際に使用していたかどうか、負傷結果と性交との因果関係を立証できるかどうか、といった事実認定上の問題が残ります。実際に起訴に至るかどうかは、これらを立証し得る証拠をどれだけ収集できるかによっても大きく影響されるでしょう」 では当のXはなんと答えるのか。Xの代理人弁護士に質問状を送ったところ、 「当方は、告訴がなされているかについてすら全く情報を持ち合わせておらず、この点、Xも同様です。また、頂いたご質問の内容については、事実に相反しており、全体として虚偽の内容であると認識しています」 と回答した。Aさんはこう語る。 「何度もXの“仕事”を受けることで薬物を摂取し、人生がネジ曲がってしまった女性もたくさんいると思います。社会的な立場のある人間が、このような振る舞いをしていることを、許してはいけないと思います」 うまい話には裏があるーー。“高額報酬”に釣られて危険な目に遭う女性が、一人でも少なくなるといいが……。