ボーイングの品質問題、旅行者にも余波広がる-航空会社が便数削減
乗客にとっては、こうした状況により航空便の選択肢が減るほか、少なくとも一部の人気路線では運賃が上昇する可能性がある。航空機不足は、ボーイングの737やエアバスのA320ファミリーといった短中距離向けの単通路機で主に発生している。世界の航空機の大半をそうした単通路機が占めており、よって長距離路線より国内線への影響が大きい。
アメックス・グローバル・ビジネス・トラベルによれば、ニューヨーク-ロサンゼルス間において、航空会社は需要を満たすだけの座席を用意できていない。また夏の旅行シーズンのピーク時には、米国の両岸を結ぶ路線のビジネスクラス運賃は最大8.5%上昇する見通しだ。
また同社によると、シアトル-サンフランシスコ間では今年上期、ビジネス、エコノミー共に運賃が最大18%上昇すると予想されている。シカゴ-ラスベガス間でも9.6%の値上がりとなりそうだ。
原題:Boeing’s Pain Spreads to Travelers as Airlines Cut Back on Plans(抜粋)
--取材協力:Danny Lee、Jinshan Hong、Kate Duffy、Siddharth Vikram Philip、Mary Schlangenstein.
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Anthony Palazzo, Julie Johnsson, Ryan Beene