虎のソナタ 極寒の鳴尾浜でトラ番ブルブル!!その真意は… 胸の高鳴る鼓動で震えていただけ!?
鳴尾浜球場で風物詩の新人合同自主トレがスタートした。 あれっ? 「鳴尾浜」は昨年9月に最終戦が行われて、歴史にピリオドが打たれて、尼崎市大物の新球場に引っ越すんじゃなかったっけ、と勘違いしていた方も多いのでは。実は1月いっぱいは、まだ鳴尾浜球場で選手は自主トレを行い、鳴尾浜にある虎風荘に入寮した新人たちも、当然のように目の前のグラウンドでプロの一歩を踏み出した。 【写真】福留孝介氏からインタビューを受ける藤川球児監督 この事実が意外に認知されていないんだなぁと感じたのは、スタンドのファンの数。例年なら、早朝から狭いスタンドを虎党が埋め尽くしていたのだが、2025年の初日のスタンドはまばら…というより、ファン数人しかいない状態。 ガランとしたスタンドに響き渡っていたのは、タテジマOBであり球界のレジェンド、福留孝介氏の声。恒例となっているスカイAの阪神新人合同自主トレの生中継の放送席が設置され、福留氏が解説役、藤川新監督へのインタビューなど、フル回転していた。 自主トレ初日が生中継されたり、そこに超大物・福留氏が解説に来たり。こんな球団はおそらく阪神だけ。ルーキーたちは、さぞ驚いたことだろう。 ちなみに、自主トレ生中継は9日も。解説は引退したばかりの秋山拓巳氏(球団ベースボール・アンバサダー)です。参考までに。スタンドも今月30日まで開放されている。〝最後の最後の最後の…〟鳴尾浜を満喫するのも、アリですよ。 ただ、トラ番部隊も極寒に震えっぱなし。 「新年最初の練習となる新人自主トレの初日は、首脳陣もスーツ姿で来るもんだと思ってました。僕、せっかくスーツで来たんですけれど…」 担当3シーズン目に突入する中屋友那が意外な勘違い(?)をしていた。体を動かさない、練習を見守るだけの首脳陣は、可能な限りの重装備。ネクタイ姿はほぼいない。 普段着だらけの中、ピカピカの革靴が異彩を放っていた中屋は苦笑い。今後は着ぶくれするぐらいに着込んで、体調に気を付けるように。 視察を終え、テレビインタビューを済ませた藤川監督。トラ番記者の囲み取材は当初、虎風荘の中で予定されていた。寒すぎるから。ところが、新監督は「やっぱり鳴尾浜の取材はここやろ」と寮の1階入り口を指定。入団以来、取材され慣れた場所だ。でも、屋外だから寒いのなんの。