町田、後半ATにMF下田北斗の決勝PKで浦和に勝利 黒田剛監督54歳バースデーに3連勝
◆明治安田J1リーグ▽第16節 浦和1―2町田(26日16時・埼玉スタジアム、ザシャ・シュテーゲマン主審) 町田が後半アディショナルタイム、MF下田北斗の決勝PKで浦和に2―1と勝利し、首位をキープした。1―1で迎えた最終盤、U―23日本代表MF平河悠のスルーパスに抜け出したMFナサンホが浦和DFショルツに倒され、PKをゲット。これを下田が左足で冷静に決め、3連勝とした。 アウェーで浦和サポーターからの重圧を受けながら、ボールを保持して攻める浦和に対し、持ち味の縦に速いスタイルで渡り合った。後半7分、抜け出した平河のシュートを放つと、一度は浦和GK西川周作のセーブにあったが、こぼれ球を自ら押し込んで先制。直後に同点とされたが、オーストラリア代表FWデューク、エリキと攻撃的なタレントを次々と投入して圧力をかけ続けた。終盤まで体を張った守備で浦和の攻撃を跳ね返し、アディショナルタイムのチャンスを生かした。 決勝PKの下田は、今季リーグ戦2試合目の先発。今季は新加入のMF柴戸海にボランチのポジションを譲る試合が多いが、この日は浦和から期限付き移籍中の柴戸が出場できないため、代わって先発出場。フル出場で結果を残した32歳は「みんなの思い、(サポーターの)声援は届いていましたし、こっち(埼玉スタジアム)にこられていないメンバーの分も含め、僕がたまたま(PKを)蹴った。自分自身、苦しい時間もありますけど、出た時に何ができるかを思ってやりました」と話した。この日、54歳の誕生日を迎えた黒田剛監督にとっては、最高の誕生日プレゼントになった。
報知新聞社