映画好き全員集合!火ダルマのライアン・ゴズリングが踊りまくる『フォールガイ』に皆、落ちろ!
【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
真っ先に結論から言います。『キングスマン』を、超えて“令和で一番面白い映画”更新されました。 予告編動画『フォールガイ』 スタントマンが主人公で、様々なトラブルに巻き込まれながら、スタントの技術を使って問題を乗り越えていく、カテゴライズするなら「アクションラブコメディ」なんですが、細かい演出から、映画の撮影現場の話なので、バンバンと実際の映画のタイトル出しながら「あの映画のあのシーンみたいに?」とか、「あの場面のあの台詞だろ?」と、知っていれば知っているほど"クスクス"が、止まらない。これだけで映画愛が、画面から溢れ出していて堪らなかったんですが、それが、ハンバーグじゃない。 「ハンバーグじゃない」って、自分でも、多少ナニ言ってんだと思いますが、ハンバーグ定食と、お子様ランチを思い浮かべて下さい。 この映画は、お子様ランチなんです!ラブコメもあれば、映画パロもあれば、スタントマンが主役だから、カーアクション、ガンアクション、剣での殺陣、ヘリ、ボート、爆破!爆破!爆破! La La Landで、あんなに憂いに満ちた表情でピアノを引いていたり、楽しそうに踊っていたライアン・ゴズリングが、火達磨になって転げ回っているんですよ! 酒にドラッグを盛られてラリったり、トラックから振り落とされたり、監督がライアンを好き放題してるんですよ!ユニコーンのくだりはブレードランナーですよね!?なんにんが気づくの!? 「バックステージもの」と、でも言えばいいのでしょうか?撮影現場や舞台の裏側などを描くエンタメは多くあり、だいたい名作。 この作品を、評するのであれば「現代の技術を駆使した、ハリウッド版蒲田行進曲」です。 自信を持って「バックステージものの最高峰」と、呼びたい作品でした。 アクションはキングスマン超えてたし、カーアクションはワイルド・スピードも、伝説と言われるブルース・ブラザースのショッピングモールを超えていた気がします。 で、だ。 そこまでてんこ盛りで好き放題やってるのに「ストーリーがしっかりしている」のが、凄い。 スタントマンという、表に出ずに映画を日陰から支える存在を主役にすることで、アクションシーン全てが「心情を描いたドラマ」になってるんですよね。 アカデミー賞に、是非「最優秀スタントマン賞」を作っていただきたいと思える、映画愛に溢れた大大大傑作でした。