日本政府の会議不参加批判 被爆者のサーロー節子さん
【ニューヨーク共同】核兵器禁止条約の第2回締約国会議最終日の1日、核廃絶を訴えてきたカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(91)がオンラインで記者会見を開いた。第1回に続き、第2回会議も不参加だった日本政府について「広島選出の岸田文雄首相は(核兵器なき世界に向けて)できる限りのことをすると言っているが、本気かどうか非常に疑わしい」と批判した。 被爆者は今も後遺症などで苦しんでいると強調。「(米国の『核の傘』に頼る)日本政府にとって、その苦しみを生み出した米国に従属することがより大事なのだろう。核抑止力が効果的だという考えには絶対に反対だ」と話した。