【50代に読んでほしい本】文学界を席巻!「氷室冴子青春文学賞」大賞受賞作
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『虹いろ図書館のへびおとこ』 櫻井とりお 河出書房新社 ¥1,320 こちらは第1回氷室冴子青春文学賞大賞受賞作(’19年刊)。転校先の学校でいじめられ、町の図書館に逃げ込んだ6年生の火村ほのか。やがて図書館の仕事を手伝いはじめた彼女を待っていたのは思わぬ出会いだった。「虹いろ図書館」はシリーズ化され、現在5巻目まで発売中。
『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈 新潮社 ¥1,705 中学2年生の成瀬あかりは変わった子で、成績抜群でほかの能力も秀でている半面、すぐに突飛なことを思いつく。大津市唯一のデパート西武大津店が閉店すると知って通いつめたり、M-1グランプリに出るといったり。デビュー作にして発売半年で10万部を売ったベストセラー。
文芸評論家・斎藤美奈子 さいとう みなこ●文芸評論家。編集者を経て’94年『妊娠小説』でデビュー。その後、新聞や雑誌での文芸評論や書評などを執筆。『日本の同時代小説』『中古典のすすめ』『忖度しません』『挑発する少女小説』ほか著書多数。近著は『出世と恋愛近代文学で読む男と女』(講談社現代新書)。 撮影/三浦 晴 ※エクラ2024年6月号掲載