【パリ五輪】「トライアスロン」で前代未聞の2日連続“練習中止”! 原因は浄化作戦に約2300億円投じたセーヌ川の水質
パリオリンピック組織委員会は現地7月29日、予定されていたトライアスロン競技の「スイム」練習をキャンセルしたと発表した。会場のセーヌ川の水質が基準に達していないことが理由で30日、31日に開催される競技本番の開催にも黄信号が灯っている。 【画像】大腸菌が大量検出!自らセーヌ川に入って安全性をアピールするパリのイダルゴ市長をチェック! マラソンスイミングとトライアスロンの会場となっているセーヌ川。その汚さから長く遊泳禁止となっていたが、パリ市当局は14億ユーロ(約2300億円)をかけて浄化対策を実施し、パリ市長のアンヌ・イダルゴ氏がセーヌ川で泳ぐというパフォーマンスをしたものの、明らかに濁った色の川に世界中から疑問の声が投げかけられている状況だ。 AP通信や英紙『ザ・サン』によると、国際トライアスロン連盟や現地当局、パリ五輪組織委員会の関係者らは、セーヌ川の水質は開会式が行われた26日とその翌日の大雨の影響で大幅に悪化し、選手らが泳げる状況ではないとし、28日の練習を中止。それに続き29日の練習も中止された形だ。 同紙によると例年同期比でセーヌ川の水位は3倍ほどに増えており、大腸菌のレベルが「危険なほど高まっている」とする一方で、関係者は変わらず、競技が予定通り開催されることに自信をもっていると報じた。 世界トライアスロン大会規則によると、「水100ミリリットルあたりの大腸菌コロニー形成単位(CFU)が1000を超えた場合、医療委員会がゴーサインを出さない限り、トライアスロンの水泳は中止しなければならない」とされている。 構成●THE DIGEST編集部
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