<後半勝負・尽誠学園、戦力分析>/上 「3割超」ぞろいの攻撃力 下位打線も切れ目なし /香川
18年ぶりにセンバツ出場を決めた尽誠学園。甲子園での同校最高記録の4強超えを目指し、選手たちは日々練習に励んでいる。2019年秋の県大会、四国大会の公式戦8試合の成績を参考に、チームの戦力を攻撃・守備の2回に分けて分析する。【喜田奈那】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 先制点を奪われリードを許していても、試合中盤から終盤にかけて集中打で得点を挙げ、逆転勝利する“後半勝負”を合言葉に、四国大会の決勝まで勝ち進んだ。チーム打率は3割5分2厘。下位まで3割打者がそろい、どこからでも得点を狙える打線が持ち味だ。 四国大会で1番を任された菊地柚主将(2年)は好機に勝負強い打撃を見せ、ナインからの信頼も厚い。長打力を備え、4番を務めるのは仲村光陽選手(同)。2本塁打を放ち、チーム最多の11打点を挙げた。四国大会で3番の福井駿選手(同)も打率4割を超える。 下位打線も切れ目がない。主に7番を打った川崎風汰選手(同)は14安打4割3分8厘で、いずれもチームトップを誇る。また、橘孝祐選手(同)と井脇将誠選手(同)の2人で11犠打を決めるなど、勝負どころで確実につなぎ、試合の流れを引き寄せてきた。 四国大会決勝の明徳義塾戦では1点しか奪えず、強豪校相手では打撃力不足を痛感。現在はスイングスピードの強化に力を入れている。多い時は一日1000本の素振りを課し、投手が実戦で投げる球をイメージしながら打撃練習に取り組んでいる。