【パリ五輪卓球】日本女子、決勝進出! 張本美和、1点落とすも最後は11-0で締める
3番・平野がドイツに傾いた流れを断ち切り、4番・張本が見事に気持ちを切り替えた
今大会初失点を喫した日本だが、3番・平野がドイツに傾いた流れをピシャリと切る。1ゲーム目の出足から、ワン・ユエンのバックサービスをバックで正確にレシーブ。台上で確実に先手を取り、バックストレートへのバックハンドでワン・ユエンを揺さぶる。 ワン・ユエンのフォア強打も威力があったが、試合の主導権は常に平野が握っていた。3ゲーム目は5-7と中盤でリードされたものの、そこから5点連取で10-7とマッチポイントを握り、粘るワン・ユエンを11-9で振り切った。 そして4番。再び登場した張本は、41歳のシャン・シャオナとの「25歳差対決」。1ゲーム目は1-6でリードを許し、2番で敗れた影響も感じさせたが、ここから1本取るごとに拳を固め、自らを鼓舞する。なんと2-7から8点連取で10-7と逆転し、11-8で1ゲーム目を先取する。 2ゲーム目以降も右ペン表のシャン・シャオナのバックショートに対して、正確なバックドライブを連打し、バック対バックのラリーを確実に制してストレート勝ち。3ゲーム目はなんと10-0でマッチポイントを握り、サービスエースで11-0で勝負を決めた。 勝利後、安堵の涙を見せた張本。「2番で負けたのは本当に悔しかったですけど、すぐに切り替えてプレーできるかどうか、すごく不安でした。4番でコートに立ったとき、平野選手、早田選手が『思い切って』と声をかけてくださったおかげで、そのひと言で4番を乗り越えられた。反省する部分もあるんですけど、今はホッとしています」。ミックスゾーンでそうコメントした。 これで銀メダルが確定し、大会最終日、8月10日夜の女子団体決勝で中国と対戦する日本女子。「最初から目指すのは金メダルですけど、考えすぎないように、思い切って自分のプレーができれば結果はついてくると思う。頑張ります」(張本)。卓球競技のラストを飾る大一番で、女子団体決勝で2ー3で惜敗した、世界卓球釜山大会(団体戦)のリベンジを狙う。