停滞する「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」山沿いを中心に積雪急増のおそれ【3時間ごと 雪と雨のシミュレーション】新潟県・富山県では「警報級大雨」の可能性も
冬型の気圧配置が続き、17日にかけて北陸ではうねりを伴った高波に注意が必要です。新潟県・富山県では「警報級大雨」の可能性もあります。また、停滞する日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の影響で、日本海側では山地を中心に積雪がさらに急増するおそれがあります。大雪や雪崩、除雪中の事故などに十分な注意が必要です。 3時間ごとの雪と雨の連続画像シミュレーション 日本気象協会 tenki.jpによりますと、日本付近は西に高気圧、東に低気圧といった「冬型の気圧配置」になっていて、この冬型の気圧配置は17日(火)にかけても続く見込みです。 このため北陸地方の海上では強い風が吹く所があり、海はうねりを伴って波の高い状態が続く所があるでしょう。 【16日(月)に予想される波の高さ】 新潟県 4メートル うねりを伴う 富山県 2.5メートル うねりを伴う 石川県 4メートル うねりを伴う 福井県 3メートル うねりを伴う 【17日(火)に予想される波の高さ】 新潟県 3メートル 富山県 2メートル 石川県 3メートル 福井県 3メートル 引き続きうねりを伴った高波に注意が必要です。海岸には、近づかないようにしてください。 ■斜面に近寄らないで…少ない雨量でも土砂災害の危険 日本海側は週末から雨や雪が続いていますが、雨や雪の降る状態は今後も続く見込みです。 北陸の平地では雨の所が多くなりそうです。雨雲が予想よりも発達したり停滞したりした場合は、新潟県や富山県では、警報級の大雨となる可能性があります。 これまでの雨や令和6年度能登半島地震の影響により地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。斜面には、近づかないでください。 ■日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)停滞か… この大雨をもたらす原因は風と風がぶつかることによって、雨雲や雪雲の発達するこにあります。 次の図のように冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雨雲や雪雲が発達しやすくなります。