債券下落か、円安進行で日銀政策変更を警戒-10年入札無難観測は支え
(ブルームバーグ): 2日の債券相場は下落が予想されている。米国市場で長期金利が上昇したことに加え、為替市場での円安進行を受けて日本銀行が国債買い入れの大幅減額や早期の追加利上げに踏み切ることへの警戒感が高まる。半面、10年国債入札を無難に終えるとの観測は相場の支えとなりそうだ。
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、10年国債入札は7月の日銀金融政策決定会合に向けた投資家のスタンスをはかる上で重要だと指摘。前回6月入札が順調だったことや、金利水準が直近のピーク近くにあることから、「無難に終えて相場のサポートとなる」とみている。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.06%~1.09%(1日は1.06%で終了)、先物中心限月9月物は142円35銭~142円65銭(同142円65銭)。
先物夜間取引で9月物は1日の日中取引終値比19銭安の142円46銭で終えた。
10年債入札
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Hidenori Yamanaka