【山口県】[光市]県内初!高校生タクシー通学助成 高齢者バス・タクシー助成も本格実施
バス減便対策で取り組み強化
山口県光市は市内在住の高校や特別支援学校高等部の生徒、高等専門学校の学生のタクシー通学を支援する実証実験を1日から始めた。6月1日からは「高齢者バス・タクシー運転助成事業」を本格実施する。前進する同市の公共交通政策に市民のニーズがどう反映されるのか注目される。 高校生のタクシー通学助成は、同市公共交通政策課によると県内の市町では初めてで、全国的にも珍しいという。中国ジェイアールバスの市内路線撤退などで主要幹線を運行する路線バスの運行本数が減った中、満員による乗客の積み残しなどバス通学の市内高校生が乗車できない場合を想定し、タクシー通学への振り替えが可能かを調べるため実証実験に踏み切った。 対象は光市を指定区間に含む防長交通㈱の通学定期券を持つ高校生。助成券が使用可能なタクシー会社2社のうち、周南近鉄タクシーは近鉄グループ傘下の防長交通グループに属している。 同課は「雨でバスが混雑し、積み残しが予想される時などは自宅から乗車してもいい。有効に活用してほしい」と話している。 一方、高齢者バス・タクシー運賃助成制度は、2022~23年度の実証実験を経て本格実施になった。昨年は約1,500人がこの制度を利用しており、同課は「気軽に外出する手段として、積極的に利用してほしい」と呼びかけている。 いずれも問い合わせは市公共交通政策課(0833-72-1420)へ。