番付の自分のしこ名を指さす大の里（左）と師匠の二所ノ関親方

　日本相撲協会は３０日、大相撲夏場所（５月１２日初日、両国国技館）の番付を発表し、新入幕から２場所連続で１１勝した大の里（二所ノ関）が新小結に昇進した。幕下付け出しデビューから所要６場所は、５場所の逸ノ城に次いで昭和以降２位のスピード記録となる。茨城県阿見町の部屋で会見に臨んだ大の里は「いつもあまり起きられないが、今日は６時くらいから起きて、番付が来るのを楽しみにしていた。小結になって名前がデカくなってるのを見て、三役に上がった実感がわいた」と喜びを口にした。 　春場所はざんばら髪で千秋楽まで優勝争いに絡んだ。入門から１年たって髪も伸び、この日初めてマゲを結って登場。「お相撲さんにようやくなれたなと思います。自分なりに似合っているなと思ったし、本当にうれしい」と頰を緩めた。 　夏場所では、序盤から横綱、大関と対戦することが確実。「まずは前半戦がヤマだと思うので、しっかり前半の５日間を集中して頑張りたい」とポイントに挙げた。新入幕からの２場所で、横綱戦も優勝争いも経験。「小さい頃から大相撲を見てきて、もちろん優勝したい。１月場所、３月場所と戦ってみて、優勝というものが夢から目標に変わった。この目標を持ち続けて頑張りたい」と、初優勝への強い意欲をのぞかせた。