「先取り貯金」をしていますが、夫が「貯蓄口座」に手を付けてしまいます…何かよい方法はないでしょうか?
手取り収入から先に貯金分を取り分けておき、残ったお金で生活をする「先取り貯金」。 せっかく始めたものの、給料日前になると金欠になったり、急なイベントでお金が必要になったりすると、貯金していたお金に手を付けてしまう方もいらっしゃるようです。 そこで今回は、先取り貯金を成功させるための対策について考えてみました。 「先取り貯金がうまくいかない」「先取り貯金をしたいけれどどうすればよいか分からない」といった方はぜひ参考にしてみてください。
先取り貯金がうまくいかないのはなぜ?
余ったお金を貯金へ回そうとすると、月末にはお金が残っていないことも。 そこで、お金を使うよりも先に一定額を貯金に回してしまおうというのが「先取り貯金」です。 先取り貯金の基本は、貯金に回したお金を「ないもの」と考えることですが、中には貯蓄口座に手を付けてしまう方もいるようです。 先取り貯金がうまくいかない理由のひとつに、貯蓄口座から引き出しやすいことが考えられます。 例えばひとつの口座でお金を管理している場合、生活費と貯金分の線引きが曖昧になって、ついつい使いすぎてしまう可能性があります。 貯金用の口座を別に用意している方も多いですが、普通口座であればキャッシュカードで簡単に引き出せてしまうでしょう。 また、金額設定が高すぎることも、先取り貯金がうまくいかない理由かもしれません。 残りの生活費がギリギリだと、家電の故障や冠婚葬祭などで急な出費があると、先取りした貯金に手を付けてしまうことがあるでしょう。
貯蓄口座に手を付けないための対策
先取り貯金をして、せっかくたまったお金に手を付けないための対策として、以下の2つの方法を試してみましょう。 ・先取り貯金は引き出しにくい口座で管理する 先取り貯金は、簡単に引き出せる普通預金ではなく、引き出しにくい口座で管理するとよいでしょう。 例えば、勤務先が給与やボーナスから設定金額を天引きして貯蓄する「財形貯蓄制度」を導入している場合は活用できます。 また、原則として満期まで出金できない「積立定期預金」の利用も効果的な方法で、給料が振り込まれる普通預金から自動振替にしておくと効率的です。 ほかにも、投資に興味のある方は、原則60歳になるまで引き出せない「iDeCo(個人型確定拠出年金)」を活用してみるのもいいでしょう。 ・生活費や貯金額を定期的に見直す 年齢やライフイベントごとに必要な生活費は異なりますし、急な出費に備えておくことも大切です。 子どもの教育費が増える時期には、貯金に回す金額設定を少し下げるなど、定期的に見直しを行う必要があるでしょう。 固定費で減らせるものがあったり、昇給などで収入が増えたりした場合は、貯金に回す金額設定を増やすことも検討できます。
引き出しにくい口座と定期的な見直しで先取り貯金を成功させよう
確実に貯金をするために始めた「先取り貯金」も、簡単に引き出せてしまうとつい手を付けてしまうことがあるでしょう。 せっかく貯まったお金に手を付けないために、貯金は引き出しにくい口座で管理する方法が効果的です。 例えば財形貯蓄制度・自動積立定期預金・iDeCoなどを活用するなら、手を付けるのは難しくなるでしょう。 それと同時に、生活費や貯金額を定期的に見直して、無理のない範囲で先取り貯金をするなら、継続しやすくなるでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部