ダルビッシュは「特別な存在」 タイガースの前田―米大リーグ
自身も先発投手として日本球界からメジャーに挑戦し、2017年にはドジャースでチームメートだった前田健太投手(タイガース)。 2学年上のダルビッシュを「ずっと追い掛けている特別な存在」と思いを込めて語る。 日本では前田が広島に在籍していた10年に、日本ハムとの交流戦で1度投げ合ったことがある。ダルビッシュは前年に2度目のパ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝くなど、23歳にして既に球界を代表する投手。前田が打席に入ると、あえて持ち前の多彩な変化球を次々に投じてみせた。 試合後、ダルビッシュは自身のブログに「(持ち球を見せて)僕のレベルを知らせたかった。セ・リーグを背負って、他の投手を引っ張っていく存在になってもらいたい」と期待をつづった。前田は「いい勉強をさせてもらった。うれしかったし、あれが成長につながった」と、当時を振り返って感謝の気持ちを口にする。 その投げ合いをきっかけにダルビッシュとの交流が始まり、先に米国に渡った先輩から、変化球の投げ方やトレーニングのアドバイスを受けるなど、多くのことを学んだ。36歳の前田自身もこれまで日米通算163勝を積み上げ、残るキャリアで同じ200勝を目指している。「若い頃からの目標でもあった。僕自身も何とか続けるように頑張りたい」。憧れた大投手が新たな勲章を手にした姿に、大きな刺激を受けている。