過労死を防ごうと徳島大学で学生らにシンポジウム開催 過酷な労働環境などで自殺した男性の母親が語る【徳島】
11月21日、過労死を防ごうと徳島市でシンポジウムが開かれました。 (東九州過労死を考える家族の会 川浪晴美さん) 「かわいい我が子が、大学を出てわずか3年で会社の利益のために使い捨てにされました。どんなに会いたくても、泣き叫んでも、二度と息子の笑顔を見ることは叶いません」 徳島大学で開かれたシンポジウムには、学生ら約150人が参加しました。 会場では「東九州過労死を考える家族の会」の川浪晴美さんが、過労死について語りました。 川浪さんの二男・一樹さんは、大学卒業後、長崎県佐世保市の食品卸会社に勤めていましたが、過酷な労働環境などが原因で、7年前に25歳の若さで自ら命を絶ちました。 (音東九州過労死を考える家族の会 川浪晴美さん) 「社会に出た若者が長時間労働で精神を病み、命を落とすことがない社会に。そんな世界基準の社会に日本も早くなって欲しい」 (参加した学生) 「自分が働くってなった時を考えて、職場の環境とかそういうのも大事だし、自分だけじゃなくて、周りの人もちゃんと見て仕事ができるような環境がある職場を探していきたいなと思いました」 徳島労働局によりますと、2023年度、徳島県内では28の事業所で過労死ラインの月80時間を越える違法な時間外労働が確認されています。