【道場へ行こう】「船橋将棋大会」1日で4敗…詰将棋が日課になりました
2022年4月に将棋担当になるまで将棋を指したことのなかった記者が、「今から将棋を始めよう」という目線で、将棋教室や道場を実際に体験するコーナー「道場へ行こう!」。第9回は、千葉・船橋市で行われた「船橋将棋大会」級位者の部に出場してきました!(瀬戸 花音) スマホアプリの「将棋ウォーズ」では一日平均3局ほど指しているのだが、人と向かい合って、将棋を指したい欲望があふれたため、ネットで検索をかけた。3月30日、ちょうど私の地元の船橋で将棋大会が開かれているらしい。 高校に通うのに毎日乗っていた新京成線に揺られ、高根木戸駅で降りる。「第二十二回船橋将棋大会」。この大会は開催7年目を迎えたという。会場となるビルに入ると、人でごった返していた。この日の参加者は有段者の部47人、級位者の部31人の計78人。これは過去最高の参加者数だという。新型コロナ禍も明け、春休みということもあって、子どもの姿も多かった。 一日で5局指せる形式の大会なのだが、私の結果は1勝4敗。リポートする者としては失格だが…正直、対局の内容をあまり覚えていない。今だから覚えていないのではなく、対局直後の感想戦でも自分の指し手を戻せないほど、覚えていなかったのだ。 負けたのが悔しすぎて記憶から抹消したのか、あるいは対局中からよく考えずに指していたから覚えておらず負けたのか…。一日、対面で5局指したのも、4敗したのも初めてだった。今までで一番悔しかった。 大会の最後、表彰式の終わりに飯島栄治八段が言った。「ぜひこれからも大会に出てください。5局指したのは必ずプラスになっていますので、次は今日以上の勝ち星を目指していただければ」。その言葉に大いに救われた。この日から詰将棋が私の日課に加わった。
報知新聞社