８回２死、ヘルナンデスがソロを放ちガッツポーズ（カメラ・相川　和寛）

◆日本生命セ・パ交流戦　日本ハム３―３巨人＝延長１２回＝（１６日・エスコンフィールド） 【動画】チームに溶け込んだヘルナンデスは大城卓三と談笑 　豪快にバットを振り抜くと、打球は一直線に伸びて左翼席へ飛び込んだ。巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手（２９）の一発がチームを救った。１点を追う８回。２死走者なしで打席に立つと、３番手・河野の６球目、１３８キロの直球を仕留めた。４日のロッテ戦（東京Ｄ）以来の一発はまさに値千金の同点３号ソロ。チームは延長戦の末、引き分けに終わったが、交流戦最終戦を負け試合にはしたくなかった。「同点に追いつけてよかったよ」と声を弾ませた。 　１５日は４度目の３安打猛打賞で「スシ！　スシ！　スシパワー！」と胸を張った。北海道のおいしいスシにもらったパワーはこの試合も健在。新庄監督も「さすがヘルナンデス。２軍の試合も見てましたけど、ここまでいい選手だとは思わなかった」と脱帽だった。シーズン途中で新加入し、交流戦からデビューした助っ人。１８試合に出場して、７３打数２５安打１０打点で打率は３割４分２厘の成績で交流戦を終えた。日本ハム３連戦では３番としてフィットした。「好調の要因を一つに絞るのは難しいんですけど、ただ幸いにも自分の状態がいいのでそれが結果に結びついていると思います」と白い歯をこぼした。 　初対戦の投手が多い中、映像やデータを熱心に確認するなどして順応してきた。「バッターボックスでもしっかりと相手ピッチャーの球を観察して結果につなげられるように、努力をしています」。２１日からはリーグ戦が再開となるが、勢いを緩めることはない。（水上　智恵）