首相官邸襲撃の男、自民党本部で火炎瓶投げた疑いで再逮捕へ 警視庁公安部
東京都千代田区の自民党本部や首相官邸が襲撃された事件で、警視庁公安部は殺人未遂などの疑いで、埼玉県川口市の職業不詳、臼田敦伸容疑者(49)を8日にも再逮捕する方針を固めた。7日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、臼田容疑者は10月19日早朝、自民党本部前で、周囲に警察官らがいる状態で、火炎瓶を複数回投げつけたなどの疑いが持たれている。臼田容疑者は黙秘を続けており、公安部が動機などの解明を進めている。 臼田容疑者は19日早朝、ワンボックス車で「ワーニング(警告)」「危険です」などと放送しながら自民党本部前に現れ、高圧洗浄機のようなもので液体をまき、クマ撃退用スプレーを噴射後、火炎瓶を投げつけた。敷地内の一部が焼け、警察官3人がのどなどに軽傷を負った。ガスマスクや防護服のようなものを着用していた。 臼田容疑者は首相官邸に移動。車で侵入防止用の柵に突っ込んだ後、発煙筒を投げ、車内に火をつけようとしたところを警戒中の警察官に取り押さえられた。 現場に残された車にはポリタンクが20個ほど積まれており、大半にガソリンが入っていた。公安部は大量のガソリンの入手経路についても調べている。