【阪神】ドラフト1位・下村海翔、トミー・ジョン手術の決断理由明かす 今季の復帰は絶望的
阪神のドラフト1位・下村海翔投手(青学大)が12日、兵庫・鳴尾浜球場で取材に応じた。右腕は右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、すでに病院を退院。「いろんな人に助言いただいて、最後は自分で決断した。この決断を今後、いいものだと言えるように、これから一生懸命取り組んでいきたい」と力を込めた。 下村は1月の新人合同自主トレで2度のブルペン入り。大学時代の疲労などを考慮され、春季キャンプは2軍スタートで、ブルペン投球は2月10日の1度のみだった。様々な可能性を模索した上での決断。「(1・2月の痛みは)0ではなかったです。ノースロー調整とかをしてきても、状態が上がらなかったのが決め手と。そのままずっと保存(治療)でやっても中途半端に終わりそうな気がしたので。今のうちになんとかこの不安を取り除きたいと思いました」と経緯を説明した。 球団では才木、島本らが同手術を受けた後、1軍で活躍している例もある。「(術後に)活躍してる人がいるから、思い切って決断できた」と決め手の一つになったことを明かした。 今後の見通しについては「まだ先のことは正直見えない。トレーナーの方と相談しながら、日々できることを。しっかり試合で投げて思いっきりプレーできるように一生懸命頑張ります」と語るにとどめたが、通例ではリハビリに1年以上かかるため今季は絶望的。焦らずじっくりと復活への道を進む。 ◆下村の入団後の経過 ▽24年1月9日 新人合同自主トレ開始。岡田監督は、予告していた1軍キャンプ参加を未定とし「大学で痛めたところもあるから無理する必要はない」と、トーンダウン。 ▽19日 初のブルペン投球。捕手を立たせて7、8割の力で20球。キャンプ2軍スタートが決まり「やることは変わらない。1軍で活躍できるようにと思って練習したい」。 ▽23日 背中の張りで一部別メニュー。25日に全体練習復帰。 ▽27日 2度目のブルペン投球で30球。キャンプに向けて「実戦で投げることを目標に」。 ▽2月1日 2軍キャンプ初日に新人でただ一人、ブルペンに入らず。投球練習は第2クール以降と決定。 ▽2月10日 キャンプ初のブルペン投球で20球。「腕を振って投げられた」
報知新聞社