くまモンも登場 東京・文京区がゆかりある市町村と「交流フェスタ」
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東京・文京区とゆかりのある全国の市町村が協力して地元の農産品や文化を発信する「国内交流フェスタ in Bunkyo」が3月18日、東京・文京シビックセンターで開かれた。 【写真】「地方創生」論議で注目、増田レポート「地方が消滅する」は本当か?
2015年に実施された国勢調査は、大正から始まった第1回の国勢調査以来初の人口減という結果になった。一方で、東京都の人口は増加し、東京一極集中は年々加速しているといわれる。人口の偏在は地方の衰退を招く。地方が衰退すれば、農業や漁業などは成り立たなくなり、日本全体にほころびが生じる。 安倍内閣はそうした危機的状況を食い止めるべく地方創生に取り組み、均衡のとれた国土の発展を目指している。しかし、思うように地方は活性化していない。
東京23区は、地方を少しでも元気づけようと、産業・観光・文化・防災などの分野で全国各地の市町村と連携し、さまざまなイベントを共同で開催してきた。今回の催しはその一環。 文京区は夏目漱石や森鴎外、樋口一葉といった文豪が住んだ町としても有名で、漱石つながりで熊本県と熊本市が、鴎外の生まれ故郷である島根県津和野町が、一葉の両親の出身地つながりから山梨県甲州市などがブースを出展した。 そのほか、友好交流都市協定を結んでいる福島県南会津町、石川県金沢市や、東日本大震災で職員を派遣している宮城県石巻市などが特産品を販売。新鮮な野菜や海産物は、来場者に好評を博し、午前中には完売してしまうものもあった。
同イベントでは、各自治体のマスコットキャラクターも勢ぞろいした。特に、熊本県のマスコットキャラクター“くまモン”は黒山の人だかりができるほどの人気ぶりだった。 文京区のマスコットキャラクターは、文京区を元気にするため戦う「文京戦隊BUN(文)レンジャー」で、今回のイベントにリーダーの梅レッドが登場。“くまモン”と会場を一緒に練り歩き、文京区と交流自治体の親密な連携をPRした。 (小川裕夫=フリーランスライター)