「公衆電話の使い方を教えて」と娘に言われましたが、昔のテレホンカードはまだ使えますか?
携帯電話の普及にともない、公衆電話やテレホンカードは利用する機会がめっきり少なくなりました。 ただ、公衆電話は災害時の連絡手段として役立つため、使い方を知っておいて損はありません。 この記事では、昔のテレホンカードが今でも使えるのかについて解説したうえで、公衆電話の使い方を2種類のタイプ別にご紹介します。
昔のテレホンカードはまだ使える?
昔のテレホンカードは、磁気テレホンカードであれば現在でも使用可能です。 なぜなら、現在流通している磁気テレホンカードには、有効期限が設けられていないためです。 なお、昔のテレホンカードで、磁気が消失して使えなくなってしまった場合に関しては、NTTのテレホンカード交換センターに連絡することで、使用中・未使用に関わらず交換してもらえます。 ちなみに、交換して戻ってくるテレホンカードは、消失した度数と同じ度数のテレホンカードです。昔のテレホンカードは、磁気さえ残っていれば現在でも問題なく使用できます。 ただし、NTT西日本ではICカード公衆電話は2006年3月末にサービスを終了しており、ICテレホンカードから磁気テレホンカードへの交換期限が2016年9月30日で終了しているため、現在は使用できないことに注意が必要です。 ※出典:西日本電信電話株式会社「ICテレホンカードの交換終了について」
公衆電話の使い方
携帯電話が普及したことにより、公衆電話を使う機会が少なくなったため、お子さまに教えてと言われても困ってしまう方もいるかもしれません。そこでここからは、公衆電話の使い方を「ディジタル公衆電話」「アナログ公衆電話」に分けて解説します。 なお、ディジタル公衆電話とアナログ公衆電話の見分け方は、赤いボタンがあるかないかです。赤いボタンがない公衆電話が「ディジタル公衆電話」、ある公衆電話が「アナログ公衆電話」です。 なお、公衆電話の電話料金は時間帯や電話先の距離によって異なります。 NTT西日本「公衆電話料金」によると、例えば、昼間・夜間(午後8時~午後11時まで)の区域内に電話した場合は10円(税込み価格)で通話できる時間はおよそ56秒ですが、深夜・早朝(午後11時~午前8時)は区域内でも76秒と延びていることが分かります。 ならびに、昼間・夜間の時間帯でも、40kmを超えて80kmまでの場所に電話をすると、電話料金は10円でおよそ16秒であり、通話できる時間が短くなっていることが分かりました。 ■ディジタル公衆電話(赤いボタンがない)の場合 ・通常時の使用方法 1.受話器を上げる 2.硬貨またはテレホンカードを投入する 3.電話番号をダイヤル ※停電時はテレホンカード使用不可 ・緊急通報(110・118・119)の使用方法 1.受話器を上げる 2.緊急通報(110など)をダイヤルする ・災害等発生による無料化実施時期の使用方法 1.受話器を上げる 2.電話番号をダイヤル ■アナログ公衆電話(赤いボタンがある)の場合 ・通常時の使用方法 1.受話器を上げる 2.硬貨またはテレホンカードを投入する 3.電話番号をダイヤル ※停電時はテレホンカード使用不可 ・緊急通報(110・118・119)の使用方法 1.受話器を上げる 2.緊急通報ボタン(赤いボタン)を押す 3.緊急通報(110など)をダイヤルする ・災害等発生による無料化実施時期の使用方法 1.受話器を上げる 2.硬貨またはテレホンカードを投入する 3.電話番号をダイヤル 4.通話終了後、硬貨・テレホンカードが返却される ※出典:東日本電信電話株式会社「公衆電話の種類と利用方法」