大原優乃が描く今より“10倍”多彩な将来像「挑戦することでまた変わりたい」
自分を豊かにすることが仕事に活かされると気づいた
──甘利田先生みたいに何かに対して異常なまでに熱い男性を大原さんはどう思いますか? 素敵ですよね。年齢を重ねていけばいくほど、好きなことに全力を注げる方が魅力的だと思うようになってます。 ──ちなみに大原さんご自身は今何に熱くなっていますか? 今は撮影に向けて節制をしているので、今朝もトレーニングに行ってきて。自分磨きですね。 ──トレーニングのお話もその一つだと思うのですが、これまでも受けたオファーには応えたいという姿勢だったり、大原さんの武器は人一倍強いプロ意識だと感じました。そういったプロ意識はどこで培われたんでしょう。 お芝居だと出会いが一期一会というか、出会いも別れもすごく多い職業だと思うんですけど、10歳からこのお仕事をさせていただいていて、グループ活動はずっと同じ仲間、同じスタッフの方と一緒だったので、人として厳しく育てていただきました。グループでの時間が活かされてるなって思います。 ──比留川先生は市原さん演じる甘利田先生に指導される立場で、映画では独り立ちしていく物語も描かれています。大原さんご自身がまだ独り立ちできていないと思うものはありますか? たくさんあるんですけど、一番に思いついたのは早起きです。朝が苦手で、地元の鹿児島から上京して1人暮らしをしているんですけど、起きるのが心配な時はお母さんに「この時間までに連絡がなかったら電話お願いします」って頼んでいます。そこは親離れしたいです(笑)。 ──サウナ好きとしても有名ですが、夜型なんですね。 寝るためにサウナに行ってます(笑)。 ──今回映画の中で甘利田が「豊かさ」を説くシーンがあります。大原さんにとって豊かさとは何でしょう。豊かさを感じる瞬間も教えてください。 これまでは休みの日も仕事をするために過ごさなくちゃいけないっていう義務感を自分で勝手に作っていて。休みの日も常に仕事のことを考えていたんですけど、最近はそれこそ自分を豊かにすることが仕事へ活かされるということに気づいて。より自分が興味を持っていることに挑戦をするようになりました。人に会いたい時に会ったり、小さな目標を作ったりすることで豊かさを感じています。この間はお休みの日があったので、自分の車で6時間ぐらい運転して、親友と女子2人でお花畑とイチゴ狩りに行ったり。田舎育ちなので、自然に触れたりするのも好きなんです。 ──その時は早起きできた……? はい(笑)。 ──自分を豊かにすることが仕事に活きるっていうの、すごく素敵だと思います。普通はどちらかになっちゃうというか。先ほどの自分磨きにも繋がるお話で。 直近で言うと今は体を絞っている時期なので、ずっとジムに行ったり、サウナに行って代謝をあげたり、1日の最後にはランニングマシーンに乗ったり、ずっとせかせか動いてるのが楽しいです。何かしないとずっと不安なので。動きたくなっちゃうんです。 ──そんな日々で癒しになってるものは何でしょう。 弟とドライブですね! 家に迎えに行って、自分の家に連れてきて、自分が作ったご飯を食べてもらって、家に送ってます。 ──相変わらず弟さんが大好きなんですね(笑)。24歳を迎えられて、大原さんに憧れているという同性の方も増えている印象があります。 例えばグラビアで私のことを見てくださって、始めたきっかけになったっていうのを記事でお見かけしたりとか、通ってるジムに私をきっかけに入会される方がいたりとか、 仕事だけでなく日々のルーティーンでもそういうことを最近実感し始めているので、それはすごく嬉しいですね。 ──そんな大原さんの今の満足度を100点満点で自己採点すると何点ですか? 全然ないです。10点ぐらい。 ──低い!(笑) (笑)この作品に対して向き合えたことは100点って言いたいです! ──前向きな話として、その足りない90点は? 私は自分を客観的に見て、自分自身のキャラクター像みたいなものを考えたりするんですけど、24歳になってできることも見せられることも増えてきてるのかなと思うので、今までの自分に囚われずに、色々挑戦していくことで、また変わりたいって思っています。 ──今までにやったことのない役柄にチャレンジしたい、っていうのももちろんその一つですよね。 はい。私は基本明るい印象を持っていただくことが多いので、一時期すごく明るい役が多くて、頑張り過ぎて次の日寝込みたくなるぐらい疲れちゃうんですよね(笑)。おかげさまで今はいろんな役をやらせていただけるようになったんですが、自分を良く見せない、飾らない役柄をやってみたいです。 ──その目標のもっと先、例えば数年後より先の将来像もあったりするんでしょうか。 数年後の自分像は想像したり目標も明確にあるんですけど、今までの自分の人生がそうだったように、何があるかわからないと思うので。今はいちばんお芝居が好きなので、すごく先の未来でもお芝居は続けていたいです。 ──ありがとうございます。それでは最後に、大原さんがご出演された一番新しい公開作である『おいしい給食 Road to イカメシ』の魅力を教えてください。 給食を通して様々なドラマが描かれています。一見給食に対して言っているようなセリフでも、社会であったり、教育にも向けた言葉だったりするので、世代問わずたくさんの方に愛していただける作品だと思っています。ぜひ劇場に足を運んでいただけたら幸いです!