アメリカに拠点移し20年、真田広之さん「アジアに門が開かれた」…ゴールデングローブ賞「将軍」4部門受賞
映画部門では、作品賞に「ブルータリスト」(ドラマ)と「Emilia Pe´rez(原題)」(ミュージカル・コメディー)がそれぞれ選ばれた。
時代劇で培ってきたノウハウ、現場に注入
「真田広之という、『本物』を知る日本人が作った『本物』が評価されたのだろう」。「SHOGUN」に参加したハリウッド在住のスタント俳優、南博男さん(54)は受賞を喜んだ。
南さんは真田さんのアクション映画を見て、スタントマンの道を志した。25歳だった1996年に渡米し、これまで80作に出演した。
プロデューサーとして、真田さんは撮影現場でセットや小道具にこだわり、所作に気を配った。南さんの担当する殺陣でも、ワイヤで宙を舞い、回転しながら斬るといった米国で多用される動きは厳禁。「真剣は重く、両手でないと強く振れない」など、時代劇で培ってきたノウハウを現場に注入した。
「本物」を追求するそうした意識が、作品賞につながったと確信する。「今回の受賞で、時代劇や日本人俳優、スタッフへの評価が世界的に高まるはず」と期待していた。