中日、立浪政権初の5連勝…全て1失点以内は14年ぶり 打っても今季最多15安打6点で4年ぶり貯金4
◆JERA セ・リーグ DeNA1―6中日(10日・横浜) 中日・松葉貴大投手(33)が今季初先発初勝利で、立浪政権初、21年9月14日の広島戦(バンテリンD)以来となる5連勝に導いた。5回2/3を2安打1失点。「味方が最初に点を取ってくれて、いいピッチングができた」と笑顔がはじけた。 3回までに5得点と好援護を受け、初安打を許した5―0の3回2死三塁に、オースティンの左翼への適時二塁打で失点。だが、4回以降は無安打投球でゼロを並べた。23年8月4日のヤクルト戦(バンテリンD)以来の白星。「このチャンスをつかめなかったら、簡単には来ない。みんながいい投球して勝ってたので、流れを壊したくなかった」とプレッシャーを力に変えた。 チーム防御率はリーグトップの1・85。3年目の立浪竜は、鉄壁の投手陣を誇る。5連勝中はわずか2失点で防御率は0・40。先発した5人はいずれも、勝ち星がついている。1失点以内の5試合連続勝利は、球団では2010年以来14年ぶり。大塚投手コーチは「先発が6、7回まで投げると、リリーフは絶対このリードを守ってやろうと意気に感じて(マウンドに)行けるはず」と好調な要因を分析した。 攻守で互いにリズムを作った。打線は先制すると、6回にも中押しで追加点。今季チーム最多の15安打6得点と爆発。相手より早く援護することで、投手陣も雰囲気よくマウンドに立てている。立浪監督が開幕前から掲げてきた“守り勝つ野球”を体現し、3カード連続の勝ち越し。貯金5でシーズンを終えた20年11月以来、立浪監督就任後では最多となる貯金「4」とした。指揮官は「ここ(横浜)で勝ててなかったけど、今回は2連勝。ピッチャーの踏ん張りあっての勝利。自信にしてもらいたい」と充実感。2年連続最下位に沈んだ竜の下克上はまだこれからだ。(森下 知玲) ◆記録メモ 中日は5日の広島戦から5連勝。チームで5連勝以上は、21年9月10~14日の5連勝以来だ。連勝期間中の失点は広島戦0、0、0、DeNA戦1、1。中日が全て1失点以下で5連勝は、5試合連続完封勝利のプロ野球記録を作った10年7月16~20日以来、14年ぶり。ちなみに前回も広島(3試合)、横浜(現DeNA=2試合)が相手だった。
報知新聞社