<僕のヒーローアカデミア>「未来とは若者の進む道だ、選ぶ道の多さだ」エンデヴァーのセリフも話題に 巨悪AFOに立ち向かう姿に反響
堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ・日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第7期が2クール目に突入した。7月13日に放送された第148話では、現No.1ヒーローのエンデヴァーが“原点”に立ち返り、巨悪オール・フォー・ワンに立ち向かう。視聴者からは右腕をもがれながらも、未来ある若者たちのために戦ったエンデヴァーを讃える声が上がった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】友を思う耳郎響香の叫びが奇跡を起こす ■「僕のヒーローアカデミア」 本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2014年32号より連載中の堀越耕平による人気コミックを原作としたアニメ作品。総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、“無個性”の少年・緑谷出久(通称:デク、CV:山下大輝)が、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトの“個性”を受け継ぎ、名だたるヒーローを多く輩出する雄英高校のクラスメイトたちと共に最高のヒーローを目指していく物語だ。 “ヒロアカ”の愛称で親しまれ、原作漫画は現在40巻まででシリーズ世界累計発行部数が1億部を突破。現在テレビアニメ第7期が放送中、さらに劇場版第4作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が8月2日に公開予定となっている。 ■友を思う耳郎響香の叫びが奇跡を起こす 巨悪オール・フォー・ワン(AFO/CV:大塚明夫)の挑発で冷静さを欠き、深手を負ったエンデヴァー(CV:稲田徹)。残されたNO.2ヒーロー・ホークス(CV:中村悠一)の危機に駆けつけたのは、常闇踏陰(CV:細谷佳正)と耳郎響香(CV:真堂圭)だった。 2人はホークスとともにエンデヴァーが立ち上がるまで必死に時間を稼ごうとするが、AFOの攻撃により耳郎が負傷してしまう。さらには、「脇役が錯覚してしまったんだね」「自分も魔王に立ち向かって良い特別な人間なのだと」と耳郎の精神をえぐるAFO。それでも、耳郎は怯まなかった。 ずっとAFOの恐怖に晒されてきたデクや青山優雅(CV:桑野晃輔)の顔を思い浮かべながら、「あんたの怖さとか…強いとか弱いとか特別だとか知らないよ…!」「知らねえんだよ!」「アンタのせいで友だちが泣いてたんだよ!!!」と啖呵を切り、“ハートビートサラウンドレガート”を放つ。 そんな耳郎の友を思う気持ちに当てられたのか。AFOがこれまで奪ってきた“個性”たちの意志が反撃しようとする彼の動きを止める。その隙に、ホークスと常闇の連携も重なり、ついにAFOの弱点であるマスクを破壊し、その頭部が露わとなった。まさに、塵も積もれば山となる。AFOの最大のミスは彼らを“脇役”だと思い込み、油断したことだ。 ■エンデヴァーの死闘に視聴者から感謝の声 しかし、ここでAFOが反撃に出る。「今なら致命傷を与えることができる」とホークスが追撃に出た瞬間、AFOは叛逆した“個性”たちを食い尽くし、辺り一面に攻撃を放った。耳郎や常闇の目の前に飛び散る血。それはAFOの攻撃で右腕を吹き飛ばされたエンデヴァーの血だった。身を呈して、ホークスを守ったエンデヴァーにAFOは「その執拗(しつこ)さが君を歪めたのだろうに!!」と言い放つ。 過去の自分と対話したエンデヴァー。力に固執するあまり、家族を苦しめてきた過去を省みて今度こそ生まれ変わろうとしていたエンデヴァー。だが、過去の自分は「生まれ変わろうなんて考えるな」「原点を思い出せ」と語りかけてくる。エンデヴァーの原点=オリジンは弱さへの対抗だ。自分の弱さを呪い、抗い続けることこそが、エンデヴァーを生かしてきた。 その原点にいま一度立ち返ったエンデヴァーはAFOの言葉に「そうだ…俺は…しつこい…!!」「だから…この先、生涯よくやったと自分をなぐさめるような日は来ない…!」と返し、炎で再現した右腕で強烈な一撃をくらわした。AFOは直撃を逃れるも、エンデヴァーは休む間もなく追撃。最後はAFOを抱えた状態で上空へ。「罰は俺が受け続ける…!勝って燈矢を見続ける!」と宣言し、ゼロ距離で必殺技“プロミネンスバーン”を放った。 「未来とは若者の進む道だ、選ぶ道の多さだ」というエンデヴァーのセリフも大きな話題に。自らのせいで轟燈矢(CV:下野紘)の未来を奪ってしまった自覚があるからこそ、今度は若者たちが何の障壁もなく未来へと進めるようにAFOへ立ち向かったエンデヴァー。完璧とまでは行かずとも、大人としての責任を果たそうとしたエンデヴァーに視聴者からは「エンデヴァーかっけえよ」「ちゃんとNO.1ヒーローだったよ」「未来ある若者を守ってくれてありがとう」「腕が無くなっても炎の腕で戦う迫力に、気迫に圧倒された」という声が上がった。 ■文/苫とり子