【貴重写真で振り返る】「釣りバカ」ロケ現場に愛犬とじゃれ合う姿も…急逝「西田敏行さん」が密着取材に明かした「アーティストよりも“職人”を選びたい」
僕は“職人”を選びたい
養子として育った自身の幼少時代を「ませたガキ」だったと評する。 「どっかで子供の頃に演技性要求されるということがあった。養子に行って、そこでの暮らしの中に幼ない子の知恵として身についてしまった演技性があったかも。それが醸成されたのは否めません。気持ちの中で壁みたいな、ショック・アブソーバー(振動抑制装置)を作っているのがどこかであったかも」 ハマちゃんのような「いい人」の役のイメージがやはり強いが、 「役の上で“いい人”を演ると、お客さんとしては、やっぱり本人もいい人でいてほしいと思うでしょ。プロならそう思っていただけるようにしなくちゃ。自己己演出のひとつです。あの人がやると何やるかわからないというのがアーティストなら、あの人がやるから何をやってもこうなっていい味だよねというのが“職人”、プロ。僕は日常の中に染み込んでいく“職人”を選びたい」 その言葉通りの役者人生だった。 デイリー新潮編集部
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