『となりのMr.パーフェクト』ひまわり畑で初キス! チョン・ヘインとご先祖様のコラボも
スンヒョ(チョン・ヘイン)とソンニュ(チョン・ソミン)がひまわり畑で初キス
美しい景色の中、咲き乱れるひまわり畑の中で視察をするスンヒョの前に、ソンニュが現れる。驚くスンヒョに向かってソンニュは、「あんたがいないから時間が進まない。漫画も面白くないし、公園も静かなの。あんたがいないから物足りないよ、タレを付けてないギョーザみたい、お風呂のあとバナナ牛乳を飲み損ねた感じ」「だから私とバナナ牛乳を飲まない?」とソンニュ流の告白の返事をする。この言葉を聞いたスンヒョは、吹き出して満面の笑みで「食べ物の話ばかりだな」と言ったあと、ソンニュにゆっくりと近づきキスをする。 どこで、どんなシチュエーションで、主人公たちが初キスを迎えるのかという、ロコ(ロマンティックコメディ)の一番大事だと言っても過言じゃないだろうシーンがついに訪れた。愛するふたりが初めて愛を交わし合う場所なので、それが雨が降りしきる古い小屋の中でも、水中でも、熱いお風呂(真っ赤な薔薇が浮かんでるとなお良し)の中でも、脳裏に焼き付けられ、胸がキューンとする。だが、ここは演出の見せどころでもあり、制作陣も力を最高に発揮してくれる場面で、観る側も期待に胸を膨らませている。 美しいひまわり畑に立つ爽やかなチョン・ヘインは、さながら妖精の王子様のようだ。王子様を待つチョン・ソミン演じるソンニュのもとへ、スローモーションの中、ゆっくりと歩みを進めていくスンヒョ。彼女の首元から頬にかけてチョン・ヘインが大きな手を優しくそえて、ゆっくりとキスをする。重ね合う唇と唇をアップで映した後、画面は引きになり、美しい花の中でクルクルとふたりの周りを回るカメラワークに、ギターによる優しい音楽……完璧だ。幼なじみから大人の愛へと移行した美しい瞬間は、演出もパーフェクトだった。 付き合い始めたスンヒョとソンニュだが、ソンニュはふたりの交際を隠しておくことを提案し、スンヒョはしぶしぶ受け入れる。だが、元カノのテヒ(ソ・ジヘ)とスンヒョの姿を見たソンニュは、嫉妬にかられスンヒョとケンカをしてしまう。恋人同士になってからするケンカに戸惑うふたり。スンヒョは、恋人となったソンニュにときめきと緊張が抑えられず、彼女によそよそしくしてしまう。そんなスンヒョに寂しさを感じるソンニュだが、彼の本心を知ったソンニュはスンヒョに「悪いことをしていいよ」と大人の愛へと突入していく。 いよいよ本格的な恋愛に突入したスンヒョとソンニュだが、今後の鍵になるのは周囲の人へのカミングアウトだろう。スンヒョの両親とソンニュの両親の仲の良さゆえ、あっさり喜びにかわるのか、はたまたなにかドタバタが起きるのかも楽しみだ。 今回は、チョン・ヘインの実のご先祖様で、李氏朝鮮王朝第22代王の片腕でもあった実学者、チョン・ヤギョン(丁若鏞)の名著を、チョン・ヘイン演じるスンヒョが持っているというコラボがドラマ内で行われ、ニヤリとさせられた。チョン・ヤギョンは韓国ドラマでもよく描かれる歴史的人物であり、『トキメキ☆成均館スキャンダル』では、アン・ネサンが演じていた。チョン・ヤギョンも美男子だったといわれているが、チョン・ヘインという子孫をこの世に誕生させてくれたことに感謝したくなる。 幼なじみから恋人へと進展したスンヒョとソンニュ。長年の関係性が変わった2人は、今後どうなっていくのだろうか。
にこ