全米メディアは来季43歳になるイチローのマ軍残留契約をどう報じたか?
マーリンズのイチロー外野手(42)が来季契約をマーリンズと更新したことが現地時間5日、発表された。ポストシーズン進出の夢が絶たれたマーリンズのデイビッド・サムソン社長らが、シーズン終了の記者会見を開き、その中でイチロー外野手との間にあった来季契約に関するオプションを行使したことと、また2018年のイチローの契約を球団のオプションとして再度つけ加えたことを発表した。 来季43歳となるイチローのマーリンズ残留の発表を受けてMLBの球団公式サイトは「イチローは来季マーリンズに戻ることになった」と、さっそく記事を掲載。その冒頭で、「イチローは50歳までプレーしたいと言っている。そして、彼が今季見せたこと(プレー)により、マーリンズはいつか、そのチャンスを与えることになるかも知れない」と述べ、「今のところ、マーリンズは、イチローが42歳という年齢でやったことを気に入っており、偶像の外野手と最低でもあと1年の契約を約束した。彼らはイチローの2017年200万ドル(約2億円)のオプション(選択権)を行使したことを発表した」と続けた。 同サイトはさらに「イチローの(メジャー)3000安打到達は、母国の日本メディアをはじめ、世界各国のメディアから注目された。その偉業は、8月7日にコロラドで三塁打で達成された。今季に突入するにあたって、イチローは3000安打まで65本と迫っていた。そして今季95安打で3030安打とし、米大リーグ歴代25位につけている」と、メジャー史上30人目となる今季のイチローの偉業を紹介。 また「総合的にイチローは、今季返り咲きのシーズンを送った。打率.291で出塁率.354、盗塁も10度し、通算508盗塁となった。今季マーリンズはイチローの出場数を注意深く監視していた。それがイチローにとってマーリンズ1年目の(成績不振につながる)問題となっていたからだ。2015年シーズン、イチローは153試合に出場して、打率.229、出塁率.282に終わっていた」と分析した上で、ドン・マッティングリー監督の今季の起用法に触れ「監督は今季、効果的にイチローの出場数を規制した。その結果、イチローは今季143試合に出場し、彼のWAR(Wins Above Replacement 貢献度を表す選手の総合評価指標)は、マリナーズとヤンキースの2チームに所属した2012年の2.6以来最高の1.4となった」とまとめた。42歳のイチローが試合で万全の結果を残すためにマッティングリー監督が取った采配を評価した。