博報堂ケトルが生み出すSNSインフルエンサーの エコシステム:STEAM STUDIO
BtoBがメインの博報堂ケトルがBtoCとして商業施設に「出店」した理由と今後の展望とは
原宿の中心にある東急プラザ「ハラカド」に集まる様々な方に、FMラジオ局 J-WAVEでナビゲーターを務める藤田琢己がインタビューするFINDERSの連載企画「ハラカドノカドデ」。 第8回目の登場はショート動画の撮影編集や配信を行えるソーシャルクリエイティブ専門のスタジオ機能を備えた「STEAM STUDIO」の南さんと横山さん。 インタビューの様子は、PODCAST 番組でも公開されているので、合わせて楽しんでいただきたい。 -- 今回は同じ3FのSTEAMスタジオからお2人に来てもらいました。ではそれぞれ自己紹介をお願いします。 南:博報堂ケトルのクリエイティブディレクターやっております南と申します。よろしくお願いします。 横山:(ラップの自己紹介あり)横山です。 -- いきなりのラップで入りましたね。持ちネタなんですね。面食らう人も多いかと思いますけれども 南:毎回僕は面食らっています。大体もうやめてくれと、ずっと公式にクレームを入れているんですよね(笑)。なかなか届かない(笑)。人の話聞いてくれない。 -- 我々J-WAVEはARRTSIDE CASTという音声コンテンツの収録スタジオですが、STEAMスタジオは、どういうスタジオなんですか? 南:いわゆるソーシャルメディア向けの動画コンテンツを制作できるスタジオ、というふうなところで日々情報発信しております。 横山:そうですねSNSソーシャルメディアの中に住んでいるインフルエンサーやクリエイターと言われる人たちが多いですけど。そういう方たちが日常的にその場所を使って、クリエイティブを生み出していく、そんなところっていうのを意識しています。 南:なんかいい声で喋ろうとしています? 横山:そうですね。 南:やめてください(笑) -- お2人がそれに関わるようになったのはどういった経緯だったのですか? 南:一応あそこのスタジオは、博報堂ケトルという広告代理店の中のクリエイティブブティックと呼ばれるクリエイティブスタッフが集まってきている会社がありまして、そこがオーナーになっています。 そしてこのケトル自体はたくさんいろんなメンバーがいるんですけども、僕も含めてハラカド全体のPRとか企画そのものに携わらせていただいていて、そのご縁があり「せっかくなら自分たちもテナントになっちゃおうか?」なみたいな話が東急さんからお話もあって、そうなると我々的にもちょっと実験というか、新しい試みをしてみようと。 ご存知の通り我々はどちらかと言えばBtoBの仕事をしていることがほとんどでして。基本は黒幕なわけですね。そういう意味でいくと基本的にこういう商業施設にお店を出すってことではない仕事なのですが、チャレンジも含めて、もし僕たちがtoCというか、お客さんたちが普通にいるこの商業施設にいたらどうなるんだろう?みたいなチャレンジの形でやらしていただいた、っていうのがきっかけです。 いろんなお仕事させていただいていますけども、さっき横山からも話があったようないわゆるソーシャルメディアに住んでいるクリエイターたちが、この原宿という「カルチャーを発信してきた街」に、若いクリエイターたちが外の世界のクリエイターたちと繋がれるような場所があるといいよね、っていう話を会社でしていて、それきっかけでこんなスタジオ作るのはどうですかっていうふうに僕の方から提案させてもらって、結果この形になり、さらにそこに横のラッパーを引き込んだっていう感じですかね。 -- ラッパー横山さんは誘われたときに、どんなものが生まれてくるのか、どんな場所になっていくか、イメージはありましたか。 横山:僕はありましたね。僕は実は、PEAKという運営会社がありまして、博報堂のグループ会社ですけど、そこでいろんな取り組みをやっている会社で、そのメンバーでもあるんですね。 そこのメンバーとしてこれまでショート動画の世界にトライをしていたところもあって、そのクリエイターさんと実際にお会いして、受け持ったクライアントの皆様の商品などを実際に触ったりする場所っていうのがあまりなかったんですよ。クライアント様のオフィスとか、オンライン上とか、なかなか一堂に会す場所がなかったところもあって、南さんから、当時立ち話で、最初フラッとそんなお話をいただいたときに「びびっ」ときまして。 今までやってきたクリエイターさんとの「繋ぎ」みたいなとことがこの場所で作ることによって、より何か一緒にクリエイティブなことができるかもしれない、いわゆる共創とか協働とか、そんな言葉を南さんがよくお話するんですけど、そんなことが実現できるんじゃないかな、と思ったって感じです。 南:飲みの場で誘っただけで、こうやって実現して実際に業務として着地しているわけですから… 横山:いやもうね、僕の返事は「マジすか、やります!」と -- 何か業務を引き継ぐのでははく、まっさらから何ができるかなっていう話だと思うんですけど 南:うん。面白がれないと多分入れない。