大草直子さんがほしい!と思った3シーズン使えるリネントップス|STORY
今月の『スタイリスト・大草直子さんの一押しアイテム』をご紹介します!
STUMBLYのジャケット
リネンという素材の素晴らしさを、長年お伝えしてきました。速乾性が高く、シャリ感があり、肌離れが良い。そして吸湿性も放電性も期待できるときたら、もう、どんな機能素材よりも「勝ち」だな、と思うのです。 高温多湿の日本、夏に向いていると思われがちなリネン。ところが、ヨーロッパでは1年を通じて愛用されています。最近好きで着ているブランド、ヒューエル ミュージアムのインブランド、スタンブリーが作ったリネン100%のジャケットが優秀です。 トラッドベースで、デザインのディテールにクチュールの技術が生きているから、着心地の良さはもちろん、シルエットの美しさがすごい。着ると、即、垢抜けられる! 私は昨年冬のマキシコート、そしてこのジャケットもオーダー中。 ミリタリー由来の胸ポケットは大人の女性の丸みのあるボディラインをシャープに見せてくれるし、立たせたり、寝かせたり自由にアレンジできる衿は、使い勝手が良い。何より、細い糸を高密度に編立ててあるから、ものすごく軽くて薄くて、少し光沢があって、そしてほのかに透けるのが、メンズライクなのに、どこか色っぽいんです。 このジェンダーを限定しない風情だからこそ、甘いマキシワンピースから、たっぷりしたワイドパンツまで、いろいろな方向性も受け止めてくれる。春先から、真夏の羽織り、そして秋まで楽しめる1枚です。 久しぶりのベージュもリネンだから挑戦しよう40代になると、ベージュが苦手になる人も多いのでは?このベージュは、リネン100%でドライなタッチ。かつ、少し甘さのあるロイヤルミルクティーカラーだから、大人の女性の肌をきれいに見せてくれます。ジャケット ¥42,900(スタンブリー/ヒューエル ミュージアム)
■大草直子・スタイリスト、エディター。1972年東京都生まれ。「ヴァンテーヌ」(現在休刊)の編集者を務め、その後フリーランスに。大学院1年の長女と大学1年生の長男、中学2年生の次女ーーなんか、気が遠くなるほど長いよ子育ては、と思っている今日この頃です(笑)。頑張ります(笑)。 撮影/佐藤 彩 スタイリスト・取材/大草直子 ※情報は2024年7月号掲載時のものです。