ちょっと緊張気味？

◇米国男子◇AT＆Tペブルビーチプロアマ 事前（31日）◇ペブルビーチGL（6972yd／パー72）、スパイグラスヒルGC（7041yd／パー72） 【画像】波がグリーン脇まで打ち寄せる　ペブルビーチの名物パー3 2週前の「ザ・アメリカンエキスプレス」でアマチュア優勝を達成し、25日にプロ転向を宣言したニック・ダンラップがプロデビュー戦を迎える。 PGAツアーでのアマチュア優勝は、1991年「ノーザンテレコムオープン」でのフィル・ミケルソン以来33年ぶり、史上8人目の快挙だった。優勝から4日後にプロ転向を発表。そこから6日後にデビュー戦を迎えるまではドタバタだった。

セッティングはアマチュア優勝時と一緒

「大学卒業後、自分の進路や、ゴルフ以外のことも考える時間が数カ月あると思っていた」と、アラバマ大2年でのプロ転向は想像よりもずっと早い。優勝前はPGAツアーが運営する、大学生に門戸を開くプログラム「PGAツアー・ユニバーシティ」を通してツアー入りを考えていた。 2021年スタートの同制度は、世界アマチュアランキングと連動した独自のランキングで1位になれば、PGAツアーのメンバーシップを獲得できる。5位までにも、下部コーンフェリーツアーに出場できるなどの特典がある。「プログラムを経た選手たちが成功しているのを見て来たから、自分も同じ道を歩むと思った。数カ月で準備することを6日間でこなすのは大変だったけど、とても楽しかった」と振り返る。

練習場でキャディと打ち合わせ

会場では多くの選手から祝福を受け、先輩プロが開幕前にどんな準備を行っているかを学び取ろうとしている。練習ラウンドは、世界ランク1位のスコッティ・シェフラーらとプレー。「間違いなく地球上で最高のプレーヤー。彼らから学んだことを、自分に取り入れたい」と向上心を刺激された。 プロとして迎える最初の舞台は、太平洋に沿う絶景が望める名門コース。「プレイステーションのゲームでプレーしたのを覚えているから、実際に来てプレーできるなんて、とてもクール」と20歳らしい笑顔で締めくくった。（カリフォルニア州ペブルビーチ／谷口愛純）