中国とインド、5年ぶりに国境問題協議の会合 関係改善なるか
中国とインドの国境問題について協議する両国の特別代表団の会合が18日、北京で5年ぶりに実施された。特別代表団による協議の枠組みは2003年に始まったが、両軍の国境衝突を受けて、19年末を最後に実施されていなかった。今後、両国の関係改善につながるか注目される。 【図解で分かる】欧米とグローバルサウスの関係図 今年10月に中国の習近平国家主席とインドのモディ首相がロシアで会談した際、特別代表団の協議を再開することで合意していた。インドメディアによると、会合には、中国を訪問中のドバル国家安全保障担当補佐官と王毅外相らが参加した。インド外務省は、ドバル氏の訪中に先立ち「公平で合理的、かつ相互が受け入れられる解決策を模索したい」とする声明を出している。 中印両軍は20年6月にヒマラヤ山脈付近の国境係争地で衝突し、45年ぶりに死者が出た。その後、両国のトップ外交が停滞するなど関係が悪化していた。【ニューデリー川上珠実】