モンゴルで鍵がこない…オープン初日、民泊施設前で待ちぼうけ 蒙中ベンチャーに燃える若者3人との出会い
モンゴル人の青年はモンゴル語と英語を話し、モンゴル国内の事情に精通している。もう1人の男は中国人で、中国語しか話せないものの中国国内に太いパイプを持っている。そして、普段から民族衣装をまとっているこの会社の社長である男は、内モンゴル自治区の出身。モンゴル語と中国語を操るので、社内の翻訳係でもある。そして何よりも、両国の事情に詳しいため、価値観をてんびんにかけながら物事を判断できるというわけだ。
言い得て妙である。中国とモンゴルを結ぶ貿易会社の布陣としては確かにこの上ない。私は生まれてこの方、「就職」というものをしたことがない身だが、モンゴルの地でベンチャー企業の〝勢い〟というものを初めて体感したのであった。
■國友公司(くにとも・こうじ) ルポライター。1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術学群在学中からライターとして活動開始。近著「ルポ 歌舞伎町」(彩図社)がスマッシュヒット。
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