【NZ不動産の最新事情】オークランド地区、2月の不動産平均価格は100万NZドルを下回る…購入は速やかに、売却は8~9月まで辛抱を
オークションはライブ競売、ベストプライスのチャンスも多く…
2万ドルの価格譲歩が得られず、その場を去ろうとする買い手。それをすかさず追いかける担当マネージャー。担当セールスマンは引き続き家主を説得し続け、オークショナーは両者間を行ったり来たり…。 私たちが帰るときには、こんな図式が展開されていました。 もし、オークション売りではなかったら、当日の売却成立はできていなかったことでしょう。契約書が何度もやりとりされ、ようやく条件付き契約書が成立…という動きになったはずです。 オークション売りだからこそ、無条件契約でその日にSOLDとなり、売り手も買い手もスムーズに先へと進むことができました。とくに売り手は、確実な資金獲得ができたのです。 オークション売りをするなら、先行投資額も出さないといけません。私たちセールスマンも「売れなかったらどうしよう、買い手候補も現れず、閑古鳥だったらどうしよう…」という不安があります。正直、筆者も、オークション売りにはそこまで積極的ではなかったのですが、先ほどのような実例を目の当たりにすると、やはり「オークション売りがベスト」だと実感しました。 仮に、当日売れなくても、ある程度の価格帯で吟味でき、期日を指定できるチャンスもあります。「価格提示による」「交渉次第」となれば、いつだれがオファーしてくるか見当がつきませんし、仮に来たとしても、その人がベストかどうかわかりません。 もちろん、条件が多かったり、価格が低かったりすれば断ることも可能ですが、断ったはいいものの、その後だれからも連絡が来ない…ということもありえます。それらを予測して吟味・判断することは、とても重要であり、むずかしいのです。 その点、オークションはライブ競売です。家主にとって、1人でも多く買い手が出現すれば、それだけ売れる可能性が高くなり、ベストプライスを出すチャンスも多くなります。筆者も上記の例から、次の担当売り物件は、ぜひともお客様にオークション売りをお勧めしようと思いました。